歯まんのレビュー・感想・評価
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あそこが齧歯類
どんな身体構造なんだよ?と、と、と.....想像するの止めた。頭の中に猥褻画像が広がっちゃうから。
どこをどのように齧り取れば、あの噴水の様な血しぶきが上がるのだろうか?と、これも想像するの止めた。
痛い。と言うか怖い。
設定勝ちの、(製作時点)インディーズ平成ポルノ。もうね、主演女優の前枝野乃加さんが可哀想になるくらいに、体当たりも体当たりっすよ。胸も尻もはだけてアレヤコレヤが大変でしょ。泥に汚れた下着、またはかなきゃいけないし。血しぶき浴びる場所も場所だし。女の人生掛けてるよ、な迫力。若いのに大変だ。本当に、お疲れさまでした。今後、彼女がどのような道に進むかは不明ですが、これを黒歴史だと笑って言えるくらい大物になって欲しい。
それ以上の感慨無し。全部、彼女のもんでした。
あと、しなくても大丈夫だと思うけど。実際、様々な理由から「できない」カップル(男女とは限らない)は、「極めて珍しい」と言うほどでは無い程度に存在すると思います。「死んでも良いから」って言われて、致しますか?
入り込めない
オープニングはベッドシーンなの。服や下着を激しく脱いでいった跡が映されて、ベッドで抱き合う二人にいくんだけど、そこでブラジャーつけてんだよね。「このシチュエーションでブラ付けてるってあり得る!?」って思ったね。
胸だしNGの女優さんなのかなと思ったら、そうでもないみたいだし、どうして最初はつけてたんだろ。そこでなんか気持ちが入んなくなっちゃった。
それで女優さんは挿入されて気持ちよくなっちゃうと性器に歯が生えて、挿入されたものを噛みちぎっちゃう設定なのね。すると相手は死んでしまうと。
「性器切られただけじゃ即死しません!」と思うんだけど、そこは設定だから、まあいいか。
そして悩んだ女優さんは新たな男に出会い、惹かれていく……って彼氏死んでから二週間だよ。そんな簡単にいく?
女優さんは彼氏を殺したことに悩んでいると、怪しい男に拉致されて、山中でレイプされんのね。それでレイプした方が死んじゃうんだけど。その死体処理を新しい男が手伝ってくれるから、そこで一層惹かれる設定なのかもね。
新しい男はどうして死体処理を手伝うんだろうね。出会って一週間ぐらいなんだよ。
これは「二人は運命の人だったのだ」という設定を観てる方で脳内にこしらえるしかないね。それでラストは、新しい男が「このままロウソクを削るように生きていてもしょうがない」と突然人生観を語り始め、「一度で良いからつながりたい」と一度つながって死ぬことに決めんの。
「気持ちよくなると性器に歯が生えて噛みちぎってしまう」というアイデアに、「それでも、死んでいいからつながりたい」という純愛をぶつけるラストなんだけど、そこを繋ぐ話が弱いんだよね。だから入り込めないんだけど、おまけに最初にブラつけてるから余計そうなんだけど、まあ、強引に気持ちを移入させて観たら面白いかも。
江戸川乱歩それともフェミニズム
表題は上映後の監督の登壇にて海外の映画祭で質問されたテーマということなのだが、本人は『コンプレックスを抱いてる人間がどうやって乗り越えられるか』というのがそもそものプロットらしい。
制作年が2015年ということだから四年前の作品である。作品内容には関係無いが。
コンセプトとしての『性器切断』モノは古今東西枚挙に暇が無く、その中でも女性器による切断モノでもいわゆるエロ漫画のホラージャンルとしては擦られ過ぎている題材だ。それだけに実写化的要素として監督がどれだけこのジャンルを自分のモノにして観客に伝えられることが出来るかが重要である。
ストーリーの組立て方は少々乱暴だがまぁ、物語だから仕方がないかとも思うのだが、サスペンス要素と、ミスリード要素も組み込まれていて概ねそこは面白いのに、ブリッジが強引というか道理が引っ込んでしまっている感覚だ。一番今作品で褒めたいのは、何と言っても主人公の女優の発声が良い。口ごもってないので台詞がキチンと聞き取れるのが助かる。ここ最近の映画はそういう所に欠けているからだ。同じように、今作品でもそうだが、書き置き等の紙に書いてある字はどの作品でも見えづらい。ボールペン等で書かれているのでその内容がもしかしてストーリー上の伏線になっている可能性を考えてしまうと本当に残念である。せめてテロップ等で出して貰えないだろうか・・・
本題に戻すが、主人公がサキュバスや雌カマキリと化すのか、それともその境遇に自ら悩み苦しむのか、一応後者からの前者への変貌ということでの理解なのだが、それだとラストの警察官からの逃避と、雌カマキリのカットバックは綺麗に繋がっているとは言い難い。演出としても、もっとその変貌を強調した方が際立つかと思うのだが。姉だと思っていたら確かに兄弟でのシーンが無かったからこれはしてやられたと唸る部分もあるが、ではあの女はストーカーだったのか、あれだけ背中刺されても穴を掘る力があるのかとか、そもそも精機を切られて位では人は死なない等のリアリティ欠乏を何とか埋める理論性が欲しかったと思うのは、それだけテーマとプロットが面白かったからである。
冒頭とラストの騎乗位での恍惚な表情は大変そそられたので、今後楽しみな女優さんである。
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