「逞しく生きることの美しさ」ブレッドウィナー KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
逞しく生きることの美しさ
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恵比寿ガーデンシネマで他の作品を鑑賞する際に予告を見て気になっていたが、中々時間が合わずNetflixにて鑑賞。
Netflixだとタイトルが「生きのびるために」で配信されている。
話が多少違うのか、タイトルだけが違うのか詳しくはわからないがネットで調べる限りはストーリー変わらないとのことなのでレビュー。
ターリバーン政権下のアフガニスタンの姿を描いた作品。女性は不当な扱いを受け、女性だけで外を歩いたり目立つ事をしてはならない。
それらを破る事があれば容赦なく暴力を受ける。また女性を庇うような事があれば男性も容赦なく収監される。
主人公のパヴァーナは父を不当に収監され家族が女性しかいない(正確には小さい弟はいるが)ため町に食料すら買いに行けず苦しい生活を強いられる。
その為髪を切り男としてその場を凌ぐことを決断する。
初めて一人で街に出かけ買い物に行くときには喜びを感じたが、同時に街中で不当な扱いをうける女性の姿を見るたびに心を痛めることもあった。
しかし男として街に出かけ社会に溶け込み生きていくことで一人の人間として逞しく育っていく。
この作品背景はそう遠くない時代の事なのに日本で生きる自分にとってはすごく昔の話のように思える。
それほど時代に逆行したことが行われており心が痛む。
ストーリー性やメッセージ性はとても共感し心に染みる。
ただ映画作品としては少し見づらさがあったかな。
アニメーションとしては見づらいのか時折退屈に思えてしまった。
いつでも見られる作品なのでまた時間がある時にでも見たいと思う。
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