「いつもの水曜日よ」ホテル・アルテミス 犯罪者専門闇病院 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
いつもの水曜日よ
2028年、LA。過去最大の暴動が発生する中、銀行強盗をやった際に重傷を負った兄弟を受け入れたホテル・アルテミス。実は会員制の闇病院であるこのホテルは、医師免許を剥奪されナースとして仕切っているミセス・トーマスが近未来医療機器で軽やかに治療をこなしていたのだ。
暴動で外出禁止令まで出されたLA。銀行強盗のワイキキとホノルル兄弟はホノルルが重傷で呼吸困難になるのだが、怪しい大富豪のアカプルコ、フランス人暗殺者のニース、闇病院のオーナーであるウルフキング、撃たれた女性警官などがやってきて、てんやわんやの大騒動となってしまったのだ。
闇病院を仕切っているナースのジョディ・フォスターと医療従事者エベレストを演ずるデイブ・バウティスタが中心となっていて、近未来SFでありながらどこか可笑しいキャラだった。大物アカプルコのジェフ・ゴールドブラムも鎮静剤を打たれてしどろもどろとなるのですが、みんなどこか変人・・・
“ホテル”と名の付く映画はほぼ群像劇となるのが普通ですが、あまりにも個々の描き方に深みが足りないのです。また、犯罪者専用のホテル(実は闇病院)という設定も、ルールの中には患者同士で殺し合ってはならないなんてところは『ジョン・ウィック』シリーズのコンチネンタル・ホテルを真似たように思えるし、あまり新しくない。さらに、外では水を求めて最大の暴動が起こってる映像もお粗末で、しかもビルにミサイルが撃ち込まれているとか、本当に水危機なのかも怪しかった・・・どんな世界観なんや・・・
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