「樹木希林にしか見えないジョディ・フォスター」ホテル・アルテミス 犯罪者専門闇病院 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
樹木希林にしか見えないジョディ・フォスター
2028年のLA、国土は荒廃し人々は水を求めて暴動を起こしていた。そんなカオスの中で銀行を襲撃した男達は警官隊との銃撃戦で負傷、手当を受けるためにホテル・アルテミスに向かった。そこは一癖も二癖もある人達が出入りする物騒なホテルで、闇医者の"ナース"がワケありの人々を治療する診療所を兼ねていた。男達が転がり込んだことからホテルにはさらに様々な人達がやってくることになり・・・。
まずワラワラとやってくる闇の世界に生きる人達の群像劇に全く深みがなくて登場人物の誰にも感情移入出来ない。近未来を舞台にしたハードボイルドにしたかったのでしょうが、それにしてはドラマが雑で痺れるようなセリフもノワールな気怠さもない。レイティングが高めなのにバイオレンスが際立っているわけでもない。散りばめられた伏線にも大した意味がなく脚本のテキトーさに頭痛がしました。リケジョのツンデレエイリアン、義足の殺し屋、呪われた砂漠の王女といったキワモノばかり演じているソフィア・ブテラが殺気立ったアクションを披露していることだけが救い。完全に樹木希林化したジョディ・フォスターの自然なおばあちゃんぶりにはびっくりします。エンドクレジットの最後にあるオマケもつまらないです。
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