「村上親子共演シーンは良かったが」銃 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
村上親子共演シーンは良かったが
うーん。武正晴監督、「百円の恋」は相当良かったが、今回はいろいろ実験的な演出を試みたものの、いまひとつ噛み合っていない印象。映像のテクニカルなところに意識が向いてしまい、ストーリーに入り込めない。モノクロで処理してノワールな雰囲気を醸し出すが、9割がた白黒だとさすがに単調に思えた。
主人公・トオルのキャラクターにあまり魅力を感じない。リボルバーを偶然手に入れて、撃ってみたいという衝動はまあわかるが、近所の公園で猫に試し撃ちって馬鹿なのか?あと、異常なチェーンスモーカーぶりにも辟易。対面の女性が食事しているのに吸い始めるのはガサツにしか思えないし、タバコ業界から金でも出ていたか。それとも「ニコチン中毒になるとこんな危ない人間になりますよ」という警鐘?(なわけない)
いろいろ文句を書いたが、村上虹郎と村上淳の親子共演シーンの鮮烈さは良い。親子らしくないことを演じているのが、またいいんだな。
コメントする
はうる129さんのコメント
2018年11月25日
原作でカレは尋常ではないくらい、やたらにタバコを吸うんですよ
「情緒不安定」を表現してるんだと思います
「一口吸ってもみ消し、次のタバコに…そして帰り道また暖かい缶のコーヒーを買った」、とかね