愛がなんだのレビュー・感想・評価
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これはなんだ?
現代日本の中では、成田凌はとてもカッコよくて
岸井ゆきのはバツグンに魅力的であると思う。
でも、この映画の中ではそこを平凡な人間であるように
こちらが、置き換えてみなければ話がつながらない変な映画。
この現実社会では、こんな訳がなくて
なに一つリアルが存在しない。
あまりにもリアルでも冷めるが、ここまで現実と乖離してても冷めるんだと
気づかされました。
Netflixに関しては説明文の1つめで
「さえないマモルと出会い、恋に落ちたテルコ」
となっている。んなわけない。
成田凌は、どんな時でもさえている。
何をしてても、バキバキにさえてる。
江口のりこも、さすがにあそこまで魅力なく描かれたら
誰も好きにならない。
あれは、ただのさえないババアだ。
素晴らしい身体性を持つ江口のりこの良いシーンが
登場時に1つでもあればと思う。
と、言ったように脳内で補完しないといけない
めんどくさい行為が必要になり
この1次情報だけでは成立していないと感じる映画。
キャスティングに問題がある。
幸せになりたいっすね
主体性がない不埒な関係
岸井ゆきの扮する山田テルコは、あるパーティーで知り合った成田凌扮するマモルの事が好きで、呼び出されるままに付き合っていた。しかしある飲み会でテルコはマモルから江口のりこ扮するすみれを紹介され3人で会う事もしばしばあった。
途中からイライラし始めたが何とか最後まで観終わった。テルコは28歳と言う設定ながらまあ何とも主体性がなく不埒な関係を続けており、他の登場人物も似たような感じで、今どきは皆責任感もなくこんなものかなとあきれるばかりだったね。人生挫折の繰り返しもあり進歩なり成長していくものだが、いくら好きな人でも自分を向いてくれなければ悟って次へ行くべきであろう。若葉竜也扮するナカハラが個展を開いたところで少しは救われるもののまた振り出しに戻りそうだったな。結構レビューの評価が高かったが、全く理解出来ないね。
愛がなんだ
面白かったと思う。面白かったと思ったんだと思う。でもなんだか引っかかる。
これだけは言いたい。こちら側(客)がわかっている嘘ほど心を揺さぶるものはないと思う。嘘をついていることを知っている。しかも、その嘘は他人を騙すと同時に自分を騙す。
これに関しては面白い。メモしておくべきテクニックだと思った。応用も効く。
ただ、映像的な面白さを、映画としての表現をあまりにも無視し続けているのに、僕は違和感を感じるのだろう。ただ写しているだけ。変だと思われないような構図で。そういう作風だし、その大胆さはすごいと思うけど、僕の好きなものではないと思った。好きだと思いたくないだけなのかもしれないけど。
それから、この映画はよく言う「考えさせられる系」の映画だ。僕はもしかしたらこの「考えさせられる系」の映画は好きじゃないのかもしれない。確かに見終わった後の余韻や、見ている時の確かに…と思う気持ち、共感。心地いいと思う時もある。そう考えている自分が好きになっている感覚。しかしこの映画はそれがあまりにも多すぎて、常に考えながら映画を見ることになる。それはそれで、観客の思考を動かす方法論として完璧なのだが、僕は映画を見て脳を動かすよりも、心を動かしたい。自分の感情を爆発させたい。そう言う体験がしたいのかなと思った。
そう言う意味で言うと、切ないシーンがいつくもあった。身勝手な男に振り回されるシーン。何気ない一言で大ダメージを負うシーン。これが見たい。この体験は、何度も何度も食らってもいい。感情が暴れる体験。それが散りばめられていたのかすごく良かったし、心地よかった。
哲学的な映画はダメなのかもしれない。「愛とは?」を問う映画。人気が出る理由もわかる。だって誰しも一度は悩んだことがあることだからだ。しかし、誰に言うわけでもなく、心にしまっている自分の中のモヤモヤ。人に話しても、うまく伝わらないし、本質的に理解できる人間は自分しかいない。その孤独感。それを見事に物語として映像として「そうやって悩んでいるのは君だけじゃないよ」って教えてくれる。そんなところに惹かれるのだろう。
しかし、なぜこの映画が最終的に面白かったと思ったかと言うと、今まで見たことがないような、目新しさ、斬新さ。まさに「驚き」があったからだ。ここまで会話劇だけで喜怒哀楽を見せるものも斬新だし、最後のクレジットの出し方、不必要に見えて実は全部必要な一つ一つの台詞。見たことあるようで見たことない。僕はこの手の映画が大好きだ。
人の弱いところが見えたかどうか。とても見えた。全員弱い。欠点だらけ。だけど、それに気づいていないのがいい。自分の欠点は客観的に見れないという本質的なところ。そこに共感する。誰しも失敗している。人から言われてやっとわかる。
謎があったかどうか。これは難しところ。だが、マモくんの感情はほとんど描かれていない。テルちゃんにとって、マモくんの感情は謎でしかないのだ。これは立派な謎なのではないだろうか。観客は、テルちゃんに自分を投影する。テルちゃんは、マモくんの感情という謎を常に追い続けている。一体誰が好きなんだ?自分とマモくんの関係は一体なんなんだ?どうと思っているんだ?と。こういう、事象だけではなく、「誰かの感情」というテクニックでも謎を表現できるのだ。
一言で言うとこの映画は「リアリティの極限」であると思った。リアルの世界では、感情が動く瞬間に音楽なんてならないし、作られた台詞を話すこともないし、ぎこちない動きをすることもないし、言う必要のあることしか話すなんてことはない。地に足ついた映画の極地だろう。どこまでもリアルに描くことで、我々は「あるある〜」となる。映画というより、その生き物たちの生活をのぞき見しているような感覚になる。このリアリズムは好きだ。全ての行動に説得力がある。なんなら、ちょっと突飛なことをしても、説得力に負ける。これは僕の好きなものだと思う。誰がなんと言おうと、あるわけないだろ!と思うようなファンタジーは作りたくないし、簡単に血を流したり、日本でピストルをみんな持ってたりもしたくない。
また一つ自分が好きな映画の条件を見つけた。
第一候補
1、人の弱い部分が見えるかどうか
2、謎があるのかどうか
3、リアリティがあるのか
第2候補
1、観客が憧れる存在
2、「泣ける」のかどうか
今のところ、上の3つが僕の好きな映画の条件だ。もっといろんな映画を見て研究していこうと思う。
P.S. この間自分で物語を考えてみたが、やっぱりまだ自分の好きな物語というものが可視化できていない気がする。もっとたくさんの「面白い」を集めなければ。
岸井ゆきの
ドラマ「99.9%」を見て、何か変な子だなあ、とは思っていた。それが「そば煮るね」のCDのカバー写真を見てから、かなり好きになった。その後「おじいちゃん、死んじやったって。」を見て、いろんな演技ができる役者さんであることを知った。
そして、この映画の岸井さん。すごい役者さんだなあと思った。
この映画は自分にとってはもたもたした感じが残る作品だった。でも、人を好きになると、人は正常ではなくなるのはよくわかる。昔は恋愛がらみで殺人事件などあると、それこそ「映画みたいだ」とか「ありえないよな」とか思っていた。でも、今は(自分が殺人を犯すわけではないが)犯人の気持ちが少しわかる(?)ようになった。
その辺りのぐだぐだやわけのわからなさをうまく描いた映画だなと思った。
とはいえ、やはり岸井さんにつきる映画だ。
あと中原さん役の役者さんもよかった。
そもそも愛ってなんだ。
~さよなら興行~「テアトル梅田を彩った映画たち」にてリバイバル上映。
公開当時劇場鑑賞して以来です。改めて観たらめっちゃ今泉監督らしさ全開ですね。私はこの作品が今泉監督はじめましてだったんでもちろんその時はそんな印象はなかったんですけど。
一緒にいるのに上手くいかない男女の群像劇。ひとりひとりが主役であり、脇役でもある。大変豪華なキャスティング。マモちゃんの終始自分勝手で煮え切らない感じにイライラしっ放し。テルコはこんな男のどこがそんなに良かったのだろうか。
一見友達も多くて自由人なスミレも泊まりがけのBBQはすっぽかされたり、登場人物がみんなどこか孤独を抱えていてそこがリアルでもある。求めたり、求められたり。ほんまに面倒くさい。愛がなんだ。とりあえずナカハラには良いことがありますように。
主人公にイライラするのは自分に重なるから
ある意味才能
こんな女性もいるんだ❗
テルちゃんでありマモちゃんでもある
成田凌くんってクズっぽい役を演じてる時、ほんと魅力的だなぁと思った。
どう考えてもクズなのにうっかり好きになってしまうのめっちゃ分かるわ、と思わせる雰囲気がブワブワと出てる。
不気味ちゃんになってる岸井ゆきのさんもとても良かった。
こんな子いるよな〜ってかこれ私じゃん?浮気されて周りからあんなクズとは別れろって言われても好きだからって言って別れられなかったあの時の私じゃん?って思い出したりして。
でも、彼氏がテルちゃんぽくて嫌になって別れた時の私もいたなぁと思い出したりもして。
立場が違えば誰しもがテルちゃんにもマモちゃんにもなるんだなぁと、客観的に自分の恋愛を見つめ直してた。
いたるところの細かい描写が良い
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