「「恋愛哲学映画」」愛がなんだ mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
「恋愛哲学映画」
🎦恋は光に代表される「恋愛哲学映画」と僕が命名した映画群のひとつと言って良い。愛する事、愛されることに不器用なひとりの女子が自らの姿勢の欠点に気付きながらもその姿勢を崩さず貫き通し様を描く事で、愛の本質を描き切った作品。🎦インターステラーも僕にしてみたらこの「恋愛哲学映画」に過ぎぬのだが、ノーランの愛の概念の背景には恩寵が横たわっている。それ故に物理学的概念の延長上に据える点においては、クブリックと何ら変わりはない。が、しかしそれではやはり人間主体の愛を語るにはちと本質が見誤れる危険がある。📖源氏物語に見られるように、徹底した地上愛における無常観ともののあわれの概念で描いた「愛」の本質には神も関与する隙が無いほど生々しくリアルで鮮明である。この作品はそんな何気ない日常に名の知られる事の無い市井の人の織り成すリアルに見ごとにフォーカスされた作品と言える。
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