劇場公開日 2019年4月19日

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「幸せになりたいっすね」愛がなんだ masaki_taさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0幸せになりたいっすね

2019年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

結局、愛ってなんだ?

テルちゃんみたいに、尽くして壊されても、なおしがみつくこと?
中原くんみたいに、相手を想うが故に都合のいい人間になること?
マモちゃんみたいに、自分勝手に人を思うこと?
葉子ちゃんみたいに、何をしても大丈夫、と安心して甘え続けていること?
スミレさんみたいに、尽くされることで感じるもの?

とにかくイタイ女のテルちゃんと、
絶対やめとけよ!なダメンズのマモちゃんを
嫌にならずに、最後には愛おしさまで感じてしまうのは、今泉マジック。

ゆったり淡々と描かれる日常と会話劇、
そうだよねー分かる分かる、といいたくなる細かい描写、
突然現れる非現実な世界の中の住人に、いつのまにか自分もなっている。

ストーリーは、主人公達の生活の一部を切り取っただけで、その後も彼らの人生は続いていくから、その先のことは観るものに任されるんだよね。

若かりし頃、誰もが経験した、あまり思い出したくない、アイタタな恋愛の想い出が、シクシク疼いてしまう場面ばっかりなんだけど、中原くんの存在で、救われる。

「幸せになりたいっすね」
そう思いながら、今日も人は誰かを愛し生きている。

追記:都内再上映が決まった!
アイネクライネナハトムジーク同様、息の長い作品になったのは、今泉監督作ならではだろう。
正直、VODでは見切れなかった場面が多々ある。
もう一度、劇場で観て、またレビューし直したい。

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ki_ita