「2回見に行きました。」愛がなんだ ヤマモトさんの映画レビュー(感想・評価)
2回見に行きました。
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1回目は1人で、2回目は友人と見に行きました。
初めてこの映画を視聴した時は、個性の強い登場人物それぞれの恋愛観について考え、自分と照らし合わせ共感したり、首を傾げたりしながらも映画のストーリーそのものを楽しみました。
2回目は1回目の視聴後に感じたテルコへの違和感?(マモルになろうとしてる?)を考えながら、ワンシーン、ワンシーンを丁寧に見ました。
丁寧に映画を見ていくと、初回では気付けなかった至る所にに散りばめられている伏線を見つけることができました。
中でも印象深かったのはテルコが中原くんのことで葉子に怒るシーンでした。
それまではテルコ自身と近しい存在だと認識していたはずのヨウコが、実は孤独を感じない自分とは違う感性を持った人間なのではないのかと疑いながら話しているシーン。
ヨウコはテルコより物理的にも精神的にも高い場所から会話を行い、とても綺麗に見えました。
まるで本当にヨウコが別人になったかのように。
このシーンからこの映画は山田テル子という人物の変化について、テルコを中心に描かれた映画なのかなと感じました。
そして、好きという感情を越えて、マモルになろう(マモルと同じ景色をみたい)とテルコは考えるようになったのかなと思いました。
だから、映画の最後でテルコの前からマモルのことが好きな幼少期のテルコは、マモルが好きだという感情と同時に消えたのだと感じました。
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