「何事も経験?」ビューティフル・ボーイ ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
何事も経験?
内容としては、とくに目新しいものはなく、薬物に依存する息子と、それを救おうと奮闘する家族の物語です。
冒頭で父親が語る「いつからか息子が別人みたいに」というセリフからも、薬物というものがいかに人間を根底から破壊するかを思い知らされます。
「みんなやってる」「コントロールできている」という免罪符のようなものを掲げて薬物に手を出し、いつの頃からか手放せなくなる。無理に引き離して、しばらくはシラフで入られても、ちょっとした不安や誘惑にかられて、すぐにまた手を出してしまう。
何事も経験、といいますが、それは悪魔の常套句なのかもしれません。
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