「ドラッグ依存者とその家族の苦しみ」ビューティフル・ボーイ まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラッグ依存者とその家族の苦しみ
ドラッグの恐ろしさが生々しくひしひし伝わってくる作品。献身的に息子を支え救おうとするお父さんの姿に胸が苦しくなった。
10対0で息子が悪いと思ってしまうのが正直な感想だけど、そうではないのだろうか…。少なくとも、お父さんは何か後悔や負い目を感じているようで、それもまた苦しい。
ドラッグ依存者を家族に持つ人が集まる家族会のシーンで、娘を亡くしたお母さんの「生きてる人を、生きてる時に失ったことを悲しむより、死んでしまった人を悲しむ方が少しは楽。生きてる時も既に娘はいなかった」という台詞が印象に残りました。気持ちがとても分かる。
楽しい作品ではないけれど、丁寧な描き方で伝わる実際にあった家族の物語が胸に響きました。
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