「テイストがちぐはぐなのが惜しい」ビューティフル・ボーイ ありきたりな女さんの映画レビュー(感想・評価)
テイストがちぐはぐなのが惜しい
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薬物依存に関してほぼ知識の全くないまま鑑賞。
日本ではあまりこのような作品を見たことがなく、アメリカでの認識や社会の中でのサポート体制の違いにびっくり。
ただエンドロールを見るまで、こう言った社会的な情報発信や啓蒙みたいなメッセージ性を軸に据えたかったのかな?とは感じられなくて、
なぜこんなに唐突に何度も父親の回想場面が挟み込まれるんだ?と思ってしまった。
もちろん、ずっと成長を見守ってきた息子が変わり果ててしまうのはとても辛いと思うし、昔の姿と重ねて見てしまうのは当たり前だとは思う。
それでも、父が救いきれず突き放して葛藤するまでの過程と、その過去の回想がうまく混ざり合ってないというか、どこか説得力が感じられなかった。理由はよくわからなかったので申し訳ないのだけど。
義母が車で追いかけていくシーンで、途中で追いきれず車を止めて泣いてしまうところが、実は一番感情を揺さぶられた静かな名シーンだったように思う。
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