「悲しい漢やね…」THE GUILTY ギルティ(2018) ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しい漢やね…
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ワンシチュエーションもの。
その中でも物語の展開に合わせ、絶妙に場面が変わる。
①オフィス
②オフィスの別室(最初は窓越しのオフィス見えるが、途中シャッター閉じどんどんと暗くなる。その後赤いパトランプ)
③再びのオフィス(ここがやけに明るく感じる。そして扉の向こうへ。)
音が注目される今作だが、場面場面の絵作りがしっかりされており、映像で語る演出が見事。
何を見せて何を見せないか、監督のハッキリとした意思が感じられる。
最初主人公と共に事件に巻き込まれていくのかと思いきや、主人公がなんだかおかしな奴だとわかってくる。そういう短編小説読んでる感じかも。
ラスト、常に主人公の近くにいたカメラが、主人公がオフィスを出て行く時にそれを追わずオフィスから出ないのがいい。そして主人公がある人へ電話しながら明るい世界へ出て行くところでエンドロール。なんともニクい演出。
若いけど、しっかりと実力がある監督。今後も期待したい。
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