「悪くはないけど、期待値は低めの方が良いかな」THE GUILTY ギルティ(2018) マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないけど、期待値は低めの方が良いかな
アメリカの映画レビューサイト「ロッテン・トマト」で満足度100%と書かれると“ロッテン・トマトがなんぼのもんじゃい!”とひねくれた印象を持ちながらも、満足度100%って言うのに謳い文句に牽かれて鑑賞しましたw
で、感想はと言うと…一言で言うとアイデアの勝利とやったもん勝ちかな~と言う感じ。
面白くない訳ではないけど、満足度100%は謳い過ぎですw
自分的にはまあまあw
ストーリーは至ってシンプルで、オーディオブックやサウンドホラーゲームなんかに有りがちな感じで、ゲーム世代にはさほど目新しさは無いかな。
ですが、この手の物は有りがちであっても、意外と誰も手を付けてないと言う事が多くて、作ったとしても、そこにどうプラスアルファ付けるかがキモになります。
そのプラスアルファがどうなのか?と言う事ですが、ほぼ主人公のアスガーの一人舞台ですw
密室劇の様に進んでいって、外との様子は音だけで進行するのは評価が分かれるかな?
アスガーに掛かってくる電話を通じて、事件が展開していくのはアスガーは勿論、観る側にも想像力が試されます。
それがこの作品のキモなんですが、ネタばらしをすると単純でも殆ど人は終盤まで騙されるかな。
それがドキドキに変わる訳です。
警察の緊急通報番号と言うのは退っ引きならない事件が殆どと思いきや、実はたいした事の無い通報も多くて、それでもイタズラで無い限り、邪険にも出来ないので、オペレーターの方はホントストレスが溜まるかと思います。
アスガーは自分の担当範囲を大きく逸脱していく事で、結果として事件を解決に導く訳ですが、それに掛かりっきりになって、暴言も多数w
▼“何杯くらい飲んでる?”
▽“1~2杯かな?”
▼“じゃあ、車の運転は大丈夫だな♪ …ホントは何杯だ?”
▽“5~6杯かな”
▼“じゃあ、慎重に運転しろ”
アウトな会話ですw
▽“接触して、膝を打って痛いの!”
▼“今、忙しいんだ!後にしろ!(ガチャン)”
緊急通報の意味がありませんw
こう言った会話に笑いそうになりつつも物語は進んでいき、アスガーの抱えた悩みも徐々に明らかになっていきます。
ホラーではなく、サスペンスでラストのオチも怖いのを想像してたら、意外とハッピーエンドな感じ。
結構実験的な作品なので、もう一捻り欲しかったです。
映画としてはかなり単調なので、ホント観る人の好みと言うか、評価が分かれる作品で、個人的にはホントにまあまあな感じ。
ワンシチュエーション的な作品では過去に「CUBE」と言う名作もありましたし、最近では「カメラを止めるな!」もある意味ワンシチュエーションなので、あれぐらいの当たり感を期待してたから、ちょっと残念。
とはいえ、こういう実験的な作品は嫌いじゃ無いのでちょっと辛口ですが、珍味系を食べた様な満足感はありますw