「音声でのやり取りによる、二重三重の思い込み」THE GUILTY ギルティ(2018) 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
音声でのやり取りによる、二重三重の思い込み
警察の緊急通報受付にかかってきた一本の電話。その電話の音声だけで、誘拐事件の解決を図ろうとする、究極の舞台を映像化した作品。
たった一つのシチュエーションを描いた作品と言えば、最近では、SNSの画面だけを使って映像化した『search サーチ』がありました。また、同じく電話だけを舞台にした作品としては、古くは『セルラー』があり、それよりも最近だと『ザ・コール 緊急通報指令室』もありますね。どちらの作品も、誘拐あるいは行方不明と言った事柄を描いているのは、偶然じゃ無いんでしょうね?
緊急通報受付を受けた人物が主人公と言う話的には、『ザ・コール 緊急通報指令室』に似ているのかもしれません。ただ、違っているのは、こちらの作品の場合、二重三重に、音声しか使えないことによる思い込みによる、不幸な思い違いがある事。主人公のアスガーももちろんですが、見ているこちらも「え!マヂで!」と思わずにはいられませんでした。
邦題の『ギルティ』は、アスガーの事を言っているんですかね?まぁ、それはそれで、思ったほど悪くはありません。でも、原題の『Den skyldige』は、デンマーク語で“犯人”と言う意味。やっぱりそっちの方が、この映画のタイトルとしては、適切なような気がします。
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