「真実に迫るほど増幅する恐怖。」ヘレディタリー 継承 P.N.映画大好きっ子さんさんの映画レビュー(感想・評価)
真実に迫るほど増幅する恐怖。
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ホラー映画を期待すると痛い目見る作品。
各所に恐怖演出は散りばめられているものの、
1番怖かったのはチャーリーが描いたピーターの
絵だった。生々しく描かれた絵にはそれまでの
伏線も相まって途轍もない邪悪さを含んでいた。
ストーリーは1度見ただけでは理解が難しい。
亡くなる所から始まる王女エレンを筆頭に
その右腕として暗躍するジョーンがアニーを
ペイモンの呪いに全身を引き込み、男の器が
必要だった完全体のペイモンをピーターに宿す。
その際、条件があってエレンの血を継ぐもの、
血筋の首を3つ献上すること、宿主の体が
傷ついていることが揃って完全体になる。
王女エレンがピーターに干渉したがったのは
ペイモンを宿すためで叶わなかったが、
執拗さに仕方なく娘チャーリーを差し出す。
16歳時に死んだ息子チャールズと似た名前は
チャーリーが男であることを信じて、生まれる
前にペイモンを召喚したが、実際は女の子で
未完成の復活となった。しかしエレンは
未完成でもペイモンを愛し可愛がっていた。
しかしエレン亡き後ペイモン完全体の復活を
望む信者がエレン、アニー、チャーリーの首を、生贄にピーターの体に宿した。
かなり難しいカルト映画だが、禍々しさと
真実に迫るにつれ増幅する恐怖が良かった。
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