「終盤で拍子抜け」ヘレディタリー 継承 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
終盤で拍子抜け
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あからさまに超常現象が起きそうな雰囲気にも関わらずそういった類のことが起きず、ひたひたと恐怖が迫る描写だけが続く。
いつ悪魔がいつでるのかな~なんて思いつつも、なかなか霊的な類の力が顕れないため、家族の中で異常性を垣間見せる女系の精神疾患の気質が遺伝として「継承」されていくことを指す内容なのかな?と思ったら、結局悪魔に落ち着いちゃうんだな。
血脈の異常性が周囲を狂わしていくストーリーならば、私としてはそちらのほうが怖かったのだが。
もちろん序盤から自殺したリーの兄の話や祖母のカルト性など悪魔を示唆するエピソードはプンプンしていたのですが、「悪魔を信じる人間の精神」が植え付けられていく人間の怖さ、というオチも想像したわけです。
しかしガチで悪魔とわかっていく過程で、なぜかどんどん怖くなくなっていきました。
精神疾患か悪魔つきなのかわからない【エミリー・ローズ】のほうが個人的には精神的にきつかった。
代々、高位の悪魔「ペイモン」が継承された割には信者も少ないし、あまり大したことは成し遂げていなそう。
妹の首がちょんぎれてしまう事故が一番グロくて恐ろしかった。
まあそれら全てが悪魔のなせる業なのであれば…とは思うが、むしろこれからペイモンとカルト信者たちが何を成し遂げていきたいのかが、気になる。
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