劇場公開日 2018年12月8日

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「けっこう軽い」ときめきプリンセス婚活記 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5けっこう軽い

2021年5月31日
PCから投稿

新聞記者に出ている韓国の女優さんが出ていた。サニーや少女は悪魔などしばしば見たが怪しいのシムウンギョンが印象にのこっている。多様な役を演じるけれど、その役の裏側にストイックな気配を感じる女優。──努力家な感じがする。

新聞記者での役はふつうの日本人役(という設定)ではなかっただろうか。言葉を覚えて役をつくるのだから、並大抵ではなかったにちがいない。勤勉なひとなのは間違いなかった。

憶測に過ぎないが、新聞記者のシムウンギョン起用について「大勢の女優さんに出演を打診したが断られたから」と広報されていたが、さて、どんなもんだろう。個人的には信じていない。新聞記者は左系のひとたちが日本をdisるためにつくった映画であって、いわばドンキホーテが風車小屋を巨人と勘違いして突撃するようなあほ映画だった。元ネタは官房長官時代の菅首相に連続23回質問したメンヘラ記者が原案したホラ話である。

が、国内の授賞式でシムウンギョンが「すいません。ぜんぜん思わなかったので。ぜんぜんじゅんびしてなかったです。」と泣きながら言った動画には感銘をうけた。

(わたしは「ザ日本映画」をくそみそにけなすことがありますが、日本をdisる映画・映画人はもっときらいです)

ストイックを感じる一方、役のうえではコミカルのほうが似合う。演技としては韓流ドラマ風のわざとらしさがある。(と思う。)そのわざとらしさがサニーや怪しいや本作で生きていた。コメディ向きだと思う。サニーで憑物みたいにキレて対抗チームをビビらせるシーン、おぼえている。パラサイトの賢い長男チェウシクもちょっとだけでていた。暗愚な役だがやはりとても巧かった。

韓国の時代劇ドラマや映画は人気も高い。NetFlixの浸透もあるし、巣籠もり需要もあり、韓国エンタメは、好んで受け容れられている。そもそも和製ドラマ映画よりずっと面白い。もし韓国が国としてエンタメやアイドルに日本人をふくむ他国の庶民を懐柔する(てなずける)役割をもたせているとしたら。成功していると思う。日本人が慰安婦や不買や竹島などなど諸問題に憤る一方で愛の不時着見て喜んでいる構図にときどき奇妙を感じる。

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津次郎