500ページの夢の束のレビュー・感想・評価
全20件を表示
スタートレック万能伝説が始まったな
スタートレックは映画を一本観たことあるくらいの知識しかないけど、それでも大丈夫だった。
もしかしたらスタートレックに詳しいともっと面白いのかもしれないけど、本作を観る前にまさかそんな知識が必要とは思わないもんな。
アメリカのスタートレック人気恐るべしだね。
この作品は妹ウェンディと姉オードリーの再生の物語で、自閉症の主人公というのは実はそんなに重要なテーマではないんだな。
わりとポップであたたかい気持ちになれるのも良かった。
主人公ウェンディは人との関係を構築するのが苦手だ。姉オードリーはそんな妹ウェンディとどのように接すればいいかわからずにいる。施設の院長スコッティもまた息子との関係がうまくいかずにいる。
しかし問題の本質は、どのように接するかではなく、相手の気持ちを見ること、知ること、知ろうとすることだ。
スタートレックが好き。その一点だけでも人はわかり合える。
スタートレックは院長スコッティと息子との距離を縮め、ウェンディと見知らぬ警官は心を通わせることもできた。
ウェンディは自分と姉を、スタートレックのスポックとカーク船長に置き換えて物語を紡ぐ。それはウェンディのから姉オードリーに伝えたい言葉、伝えたい物語。いわゆるウェンディなりの愛情表現なのだ。
大好きな姉オードリーを綴った大好きなスタートレックの脚本を届ける旅はウェンディにいくつもの初めてを与える光の旅だった。
その旅はウェンディにも大きな成長をあたえたと思う。
帰ってきたウェンディは毎日のルーティーンから外れるストライプのセーターを着て、職場の同僚との関係構築にも努力している。
映画会社からの手紙は姉オードリーからウェンディに向けた言葉。もしかしたらオードリーが書いた手紙なのかもしれない。
どこかへいった光の粒は二人の心の中に。
カプラ
序盤は少し単調に思ってましたがパラマウントを目指してからが本番って感じでした。
道中は仕組まれた様に不運続きでちょっとリアリティに欠けるかなとも思いましたが警官とのクリンゴン語での会話は最高でしたね。
そこまでは、あんまりスタートレックといいつつも脚本の内容ぐらいで、そんなにスタートレックスタートレックしてませんでしたが、ここに来て、かなり胸熱な展開だったと思います。
あのシーンはシリーズ観てる人でないと良さはわからないでしょうね。
パラマウントに着いてからも一悶着ありましたが、無理矢理原稿投函する場面もウェンディの機転が効いてて好きなシーンでした。
あのスタッフはパラマウントのスタッフなのかな?
スタートレックに携わる人ならもっと融通効く気もするんですがあんな杓子定規なスタッフいるんですかね?
大筋は自閉症の女性が奮闘するというありがちな展開ではありましたが、スタートレック ファンにはグッと来るものがあると思います。
脚本にかける熱意と行動力。
障害をもった少女ウェンディ。
自分にとって大好きなスター.トレックのオリジナルの脚本を書き上げる。コンテストに応募したいが時間がないそこで自分で届ける事に。
初めて一人で行動する不安や怖さが体中に感じながらも脚本を届けたい一心で誰にも言わずに実行する。
たくさんの困難に会いながらも経験しながら届ける事ができた。脚本を届け終わった時はやり遂げた感があって清々しさが残る。
周りの人たちの協力と優しさを感じた温かな作品です。ウェンディを通してやりたいことへの情熱を感じた。
私も何か情熱をもてるもの。みつけて。
大きな冒険
設定がすごく良かった。
ストーリーもとてもいい。
ウェンディは多分発達障害なんだろう。説明はなかったけど。
そんな彼女がスタートレックの大ファンで中でもスポックが好き。
脚本の募集に一生懸命になり500ページの大作を書き上げる。
締め切りの時間がなくそれでもなんとか届けたい彼女は
自らロサンゼルスまでひとりで行くことに。
普通の人であれば難なくこなせる毎日の着替えや横断歩道などが
ウェンディにとってはすごく勇気のいる行動。それがロサンゼルスともなれば
大冒険。凄い困難なことは起こらないんだけど、ちょっとしたことがハラハラドキドキ、
そしてちょっぴり成長していくウェンディにホロリ、、
ほんの日常が大冒険になってしまう目の付け所や、設定、ストーリーなど
自分の趣味ではないがとても温かい気持ちで見ることができました。
ウェンディがスタートレックにハマってるって設定も面白いが
その理由がスポックは感情に振り回されてしまうというところがウェンディが共感できて
ハマっているというのも面白い。
こんな感じの映画は普段見ることはまずないんだけどとてもいい映画に出会ったと
思います!
心無い人々
この作家は心の機微が分かっておらず、NYタイムズ紙に載った自閉症の子がロード・オブ・ザ・リングの噺を作るのが得意という記事に触発されてスタートレックで真似ただけ、着想だけで主人公をいたわる真心が感じられない。なんとも爽やかさに欠け達成感と言ったカルシスもなく些細な毒気だけが際立つ悲しい映画でした。
問題を抱えながらも健気に生きる少女、誰でも幸せを願ってしまうし夢も叶えてあげたいと思うでしょう。そんな感情移入をさせておいて主人公を苦しめるキャラクターの愚劣なこと、情の無いバスの運転手、一見人のよさそうな母子が強盗だったり値段を誤魔化すレジの店員、看守のような看護師、マニュアルしか頭にない映画会社のオフィーサーなどなど些細な悪意が殺人鬼より酷く思えてしまうではありませんか。多少の善人は出てきます、バイト先の友人やクリンゴン語を話せる警官、親切な老婆もなどいますが申し訳程度。致命的なのはウェンディーですらピートの餌を買うのではなく自分のお菓子(スニッカーズ)を買う行為、あれだけ慕ってついてきた子犬なのだからもっと大事にしているシーンが欲しい。しかも大事な脚本を道路に散乱させるわざとらしいアクシデント、普通、綴じるとか封筒にくらい入れておくでしょう、気を揉ませたいのはドラマの定石としても工夫が無さすぎ。童話でも狼や魔女が出てくるし世の中はそんなに甘くないと言いたいのでしょう。それでも最後くらい、優賞は無理としてもスポック賞のような特別な賞に選ばれるとかせめてものご褒美位あっても良かった。
心温まるエピソードもカタルシスもなく姉夫婦でさえ思い出のピアノを用済みのゴミのように雨ざらしにする無神経さ、これではウェンディーが姉夫婦と幸せにやっていけるとは思えません、ピアノを戻すシーンは欲しかった。監督は自身もポリオを患ったから自閉症の子を忠実に描く方に腐心したのでしょう、夢や希望を語るならディズニーに創って欲しかった。
21歳自閉症のトレッキーのロードムービー
スター・トレック好きな少女
赤ちゃんのいるお姉さんがいる
家を出ないとあかんみたい
自立支援施設
ちっちゃい犬
シナボン
脚本コンテストまで一週間
2月9日
抜群の記憶力
手芸の手早い
面会日が投函日
施設から出たい帰りたいウェンディ
パニック起こす妹面倒見れない姉
投函忘れた
2月14日日の出とともにサンフランシスコ?を出発。犬ピートついてった
ピーナッツバターサンドは 犬に食べさせて大丈夫か
ロスに向かうバスは 絶対笑ってはいけないマーケット通り向こう側 通りの向こう側
行く!
ニモのクールミックス聞いてる
バスでおしっこするから降ろされた
歩く
iPodと現金盗まれた。ノートブック(メモ帳)だけは!
ロスまで370㌔
大きな音怖い
姉はオークランド
427ページ
ユーモアの方程式
bakersfield で見つかった
スタートレックの魅力
賢く脱走
原稿飛び散った
原稿置いて逃げてどうする
裏紙に航海日誌
ERの女部長がバス券売場に
母親一人で姉妹の世話、死後は姉が。
2月16日
22ドルに15ドル足りない
バスの荷台に!
ランカーシム行きは?
トレッキーな警官!
クリンゴン語
初めて触らせる
パラマウントピクチャーにたどり着いた
アピールした
赤色が似合う
見せたいのはお姉さんだった!
入選は逃したが
長寿と繁栄を
ボーダーの日ってあった?
三人が肩に頭を乗せ合ってラスト
オレ忘れんなよーってピート
感情
冷たい側面と優しい側面のあんばいが中々にシビアでした。声を掛けてくれる優しい人もいるけれど、現実はそう甘くはない。気付いても気づかないふりをする人、横暴な人、酷い仕打ちをする人、様々な人と衝突する。避けては通れない道。それを一心不乱に目的に向かって突き進むウェンディ。
ああ、どうかこれ以上辛い目に遭わないように。期限内に届きますように。誰もが願ったはず。
見てるうちに、最初は苦手かもという私の気持ちがウェンディすきだな。に変わってました。
映画ファンなので共感できる部分が多くて、彼女のスタトレを通してどう世間に接点を持つか模索する部分も、スタトレで物事を考えスタトレを通して世間を除く部分も、ああ、私もするな。わかるわかる。というような面持ちでした。
それに、スポックの「感情に手を焼いてる」という特性から、彼はこういう感情のコントロールが難しい人達の代弁者として生まれたのかな?と、まさかこの作品を通して気づきを得られたのは目から鱗でした。なるほどなあ…
あとSF映画を微塵も見たことない人がスターウォーズとスタートレックを同じものだと勘違いしてるのとか、ほんとあーいるいる。ってなりましたね笑
様々な映画を通して、映画を観るというのを割りとしてしまうしそこが醍醐味みたいな部分もあるので、今回は豊作でした。これだから映画ファンはやめられない。
スタートレックもっかい見よっと
ダコタファニングって
まだ24歳なんですねっ
トニーコレットとの
お決まりの挨拶かわえぇ〜
パットンオズワルドとの
クリンゴン語の会話ワロタ‼︎
話せるんだぁ〜やるねっ
10の桁を切り上げて500ページの夢の束
ごめんなさい!細かい事言って。個人的に数字だけはキッチリしとかないと気が済まないもんで。
物語は、最近のキノさんらしい良品だった!
自閉症者のグループホームで生活するウェンディの夢は、手放した家を買い戻し姉であるオードリーと一緒に暮らすこと。ドーナツショップでバイトするウェンディは、決まったスケジュール通りの行動から外れるとパニックを起こしてしまいます。書き留めておかなければ、言われた事も覚える事が出来ません。乳児を抱えるオードリーとの生活は、叶いそうに有りませんでした。
スタートレックの脚本コンテストは、そんなウェンディの夢を叶えてくれる天恵にしか見えませんでした。賞金10万ドル、ストーリーなら毎日空想しているし、素晴らしい脚本をオードリーに読んで貰えたら、私は大丈夫だと信じて貰える。何より、オードリーに伝えたい事がある。
ちょっとしたトラブルからウェンディは自分の手で脚本をロスのパラマウントへ届けようと決意。テンヤワンヤの珍道中は、冷たいバスドライバーやら、小悪党やら、善意が服着てるおばあ様やらに彩られますが、交通事故が行く手を阻みます。病院で目覚めたウェンディは、締め切りを守るために脱出を試みますが、ワンコと大切な脚本の一部を置きざりにするしかありませんでした。
「完璧な書式で印刷された脚本」が要る。絶望感でパニックを引き起こしそうになるウェンディは、stand byと呪文を唱えて頭の中の悪い虫を鎮めます。こんな時は、どうすれば良い?答はスタートレックが教えてくれました。真っ直ぐ前に!目の前には閉店しているコピーサービスがありました。ごみ箱には大量のLetter Sizeの用紙があります。書ける。ウェンディは頭の中で繰り返して来たストーリーを、完璧な書式で書き始めました。
クリンゴン語を話せる警官がロスへ向けて放浪中のウェンディを保護。彼女の行方を捜し続けていたオードーリーとスコッティに引き渡します。ウェンディは一人でパラマウントの中に入り、担当者に脚本を提出しようとしますが「消印のある郵便物しか受け取れない」と却下されてしまい、クレームをつけると、つまみ出されそうになります。
「私が誰だか分ってる?」なおも詰め寄るウェンディ。「いかれてんのか?知るかよ!」
そうでしょうよと、ポストボックスに脚本の入った封筒を投げ込んだウェンディ。悪知恵も人並以上に働くんだから、もう大丈夫!
オードリーの家の前に放置されたピアノは未だ、そこに残っていました。思い出の詰まったピアノはオードリーにとって、見るのもつらいものでした。蓋を開き、鍵盤をたどたどしく押し下げる指はウェンディです。母と子と叔母の三人が、前庭を眺める椅子に座る姿で物語は締められます。オードリーに脚本で伝えたかったことは、言葉にする必要もなくなりました。だって、戻って来たのだから。
宇宙を真っすぐに進んで来た光は、虚空の彼方に消えることなく、帰るべき場所に帰って来ました。
ワンコもね。って、そこ、どなたのお宅っすか???
とにかく、メデタシメデタシ。
美しく成長したダコファニですが、役を選ぶ女優さんになっちゃたんじゃないかと思うのが気になるところでした。と、音楽が西海岸デジタルってのはダメだと思う。Acousticにして欲しかったーーー!ギターでしょ、絶対。
スタートレックがもたらした素敵な切っ掛け♪
自閉症の女の子が旅をする話と言うのは良くあっても、切っ掛けが「スタートレック」の脚本応募と言うのに引かれて、観賞しました。
自閉症の女の子をダコタ・ファニングが演じてますが、自閉症だから仕方ないけど、周囲にはなかなか痛い女の子に映り、犬を連れてって、バスを途中で追い出されたり、大事な脚本をクリップで留めるとか、袋に入れるとかしないから散らばるとか、なかなかな自業自得な感じ。でも周囲の理解と優しさでなんとか乗り切る。旅にはいろんなトラブルとかあっても、それをフォローしてくれる暖かさと彼女にとっての決意の冒険が気持ちいいです。
我々が普通に出来る事でもなかなか出来ない事に挑戦する姿勢とそれらは大好きスタートレックから学んだと言うのも良い。
必ず成功する訳ではないけど、挑戦する気持ちを奮い立たせてくれて、全てがハッピーエンドではないが、結果オーライも良い。
感動作と言うよりも少し前向きになれるなかなかな拾いもの的な良い作品。
結構お薦めですよ♪
家族再生の物語
主演ダコタ・ファニングの出世作は、知的障害を持つ父の一人娘を演じた「アイ・アム・サム(99年、当時7歳)」。
今度はそのダコタ・ファニングが自閉症スペクトラムの女性を演じる。
原題はPlease Stand By、「スタートレック」の決まり文句の1つだ。
主人公ウェンディは「スタートレック」マニア。「スタートレック」の脚本コンテストに大作を書き上げたものの、郵送では間に合わないことを知り、サンフランシスコからロスアンジェルスのパラマウントスタジオまで持参しようとする。
ロスアンジェルスまでの旅路で彼女は何度もピンチに陥いるが、呪文のようにこのセリフを繰り返して乗り越えていく。
ウェンディが突然いなくなったことを知り、彼女の姉オードリーはロスアンジェルスへ続くフリーウェイを探しに出る。
ウェンディとオードリーは母親に育てられ、母の死後はオードリーがウェンディを見ていた。しかし、オードリーが結婚して妊娠が分かり、オードリーはウェンディを施設に預けた。そしてオードリーは不安からか、赤ちゃんをまだウェンディに会わせていない。
物語の前半、ロスアンジェルスへの旅の前、オードリーが施設にウェンディを訪ねる場面がある。しかし、2人のあいだには前記のわだかまりがあり、再会はうまくいかない。
しかし、ウェンディの失踪はオードリーに大切なものを思い出させた。その頃、ウェンディは幼い頃に姉から教えてもらった曲を口ずさみ、旅を続けていた。
ロスアンジェルスで妹と会えたオードリーは、そこで母が遺した願いに気付く。それは、数少ない家族である姉妹が仲良く生きること。
ゆえにラスト、ウェンディとオードリー、オードリーの赤ちゃんが体を寄せ合う場面は限りなく美しく描かれる。
家族の再生の物語である。
主演のダコタ・ファニングは、難役をチャーミングに演じている。
スタトレバンザイ!!
この映画は、ウェンディが、自分と姉の関係をカーク船長とスポックに例えている。
だから、スタートレックでなければならない。
スタトレは、SFの姿をしているが、基本人間ドラマ。
ウェンディは苦手が事が多く、一つ一つ積み重ねて学んでいく。
それは、地球人とバルカン人のハーフであるスポックが地球人の社会の中で学び、人間らしくなっていく姿に重ね合わせている。
バルカン人は元来、感情的な種族であったが、争いで存亡の危機に陥り、感情を抑え論理的思考に切りかえて滅亡の危機を乗り切りました。
そして論理的であるがゆえ感情的な地球人とは上手くいかないこともしばしば。
特に船医であるマッコイとはいつもケンカ。
もちろん、スポックは意に返しませんが、空気を読めていない印象は拭えません。
ウェンディはそんなスポックに自分を投影し、頼れる友であり船長のカークを姉に例えているのです。
常に姉を思い、頼りにし、また頼りにされたいそんな気持ちが、彼女の書いた500ページの脚本の中にたっぷり溢れている。
500ページの脚本とは、ウェンディが姉に対しての想いを綴った手紙でもあるのです。
もちろん、姉は知らないまま(読んでないので)。
でも、ウェンディはスコッティには読んでもらいました。
彼女は自分の気持ちをスコッティには教えたかったのではないか。
そう思わずにはいられません。
スコッティ、そう彼女、いや、彼はエンタープライズ号(スタートレックの)では優秀なエンジニアで、カーク船長、スポックの良き友でもあります。
スコッティに認めて貰えれば自信がつく、そう思ったのでしょう。
警官とのクリンゴン語でのやり取り。
クリンゴンとはスタトレに登場する好戦的な異星人。
彼らが話すクリンゴン語は、何十年も前に からオリジナルの言語が開発され、辞書まで存在します。
そんなマニアックな言葉を話せる警官となら、ウェンディも心を開きますね。
この映画、続編もあったら是非見たい。
パンフレットは売れ切れで買えなかったのが残念。
カトラ!
長寿と繁栄を🖖
好きが身を助くロードムービー(お犬さま最&高)
原題のPlease Stand Byってどういう意味かなーと思ってたら「そのまま待機」とセリフで訳されていました。
パニックを起こすウェンディを落ち着かせる呪文として。
スタートレックに出てくるんですかね?知らんけど。
わたしはスターウォーズとは違うことくらいしか知らないので…
スタートレックを知ってると楽しいみたいですが、全くの無知でも十分楽しめます。
両隣の方が、楽しげに笑ってはりました。
500ページってのは若干ふかしみたいですよ。
セリフでは475か472ページだってウェンディが言っていたので。
ウェンディはひとりでできることが少ないです。
でもスタートレックについては誰よりも造詣がふかくて、職場のオタクたちとのトリビアクイズも余裕で勝ちます。
あと、編み物が得意な様子。
毎日のセーターは手編みかしら?
できることが少ないが故、施設で暮らし、姪にまだ会ってない。
大好きな姉と暮らせない。
オークランドとロサンゼルスは同じカルフォルニア州なのに、旅費もままならない。
世界が響かせる様々な音が苦手。
優しい人だけじゃないし、人づきあいも得意じゃない。
そんなアウェイな状況下でパラマウントフィルムまで脚本を届けるという旅です。
結構ヘビーな旅です。砂漠に放り出され、金は盗まれ、事故に遭い、病院から警官から逃走w
彼女を助けたのはスタートレックでした。
好きなものが困難をかいくぐらせてくれたっていうのは、わたしを暖めてくれます。
パンドラの匣の隅っこにある希望みたい。
少ない手駒も磨けば万能、そんな風に思いました。
姉と施設の職員に山ほど心配かけましたがちゃんと届けたのです。
ウェンディはやり遂げた。かっこよかったです。
そして、ラストで姪を抱きながらオードリーの肩に身を寄せるところで、急に目から溢れる塩水で視界が霞みました。
ウェンディの望みはスタートレックを愛し、編み物をし、ピートと暮らして、姉のそばにいること。
自分の望みがちゃんとわかっていて、それをみんな持ってる。まさに人生の勝者。
姉オードリーの切なさは、あまり正面切って描かれませんが、想像させるものがありました。
器の大きな母を失い、一人でウェンディの世話をするのは大変だったと思います。
結婚して妊娠して、ウェンディの世話をしていられない、さらに言うと、ウェンディを足枷のように思うこともあったと思います。
そしてそう思う自分を責めてもいるかもしれません。
なんでわたしだけと、思わずにいられなかったでしょう。
ね、オードリーはがんばったよ。がんばってるよ。
ピートが演技上手くってめちゃ和みました。
めっちゃいいタイミングで立ち止まり、座り込み、おしっこ!さい&こう!
ウェンディのお金を盗んだ女にちゃんと吠えてたし。
お洋服がスタートレックのマークだったってのはわたし無知だからわかりませんでしたが。
ナイスでした。
ダコタファニングは17歳のエンディングノートぶりでしたが、やっぱいいなぁと思いました。そして声がエルに似てる。これからも頑張ってほしいです。
ダコタファニングちゃん、大きくなりました。
ロードムービーだね。
ワンちゃん、来るなよ!
でも大切な相棒
最初、騙されてどうするん?
って感じやったけど
いい出会いもあって前に行くね。
頑張ったね。
警察官とのやりとりが良かった!
救われたね。
ダコタちゃん演技力あるね。
目の位置をズラしたりしてたよ。
思わず泣いちゃったなあ!
素晴らしかった
かなり深刻な自閉症の女の子が主人公で、そんな彼女が自力でロサンゼルスに向かうと大冒険になる。犬を連れて行くなよ〜、なんで封筒に入れておかないんだよ〜と作劇上の不自然さはあったのだが、好意的に解釈したくなるくらい彼女の勇気に心打たれた。僕はスタートレックはそれほど好きではないのだけど、彼女や介護士の息子、お巡りさんと共通言語で話せたらさぞ楽しいだろうと、うらやましくなった。彼女がスポックに共感するのは理解できた。
普通に良い話
自閉症の女の子が、強い動機を叶えるために前向きに頑張って、それを見た周囲も「本当のこの娘を見てなかったのでは?」と見方を変えるという王道ともいえる展開なんだよね。
そこを丁寧に描いていく脚本も、役者さんも演出も良いから、安心して観ていられるの。
主人公の娘はミスター・スポックが好きなのかな。自閉症の子とスポックは少し重なるんだろうなと思う。だから、この娘が描く脚本のラストは、スポックが人間性を解放するぞ!ってなってるんだよね。
《スター・トレック》すごいよね。劇中に出てきた「論理的に帰結される進むべき方向は一つしかありません。Go Forward(前方です)」って良いなあと思った。いつも一つしかないんだよ。進むべき方向は。
ケースワーカーのお母さんと息子が、スター・トレックを通じて意思疎通がはかれてくところも良かった。
あとこの「郵送は間に合わないから持参する」って、文化系の何かのコンクールに応募したことある人はものすごく共感するよね。それで、途中であんなことやこんなことが起きたら「うわあ、嫌だ。でも、締切ギリギリのときに限って、そういうこと起きがち」と共感しちゃう。
Please stand by
ダコタ・ファニング 大好き!
表情で全部伝わりましたよ。
応募箱に封筒を入れた後
あの笑顔!
(元気もらいました)
姉役の人も素晴らしかった。
音楽も良い。
ラストも良い。
あたたかい優しい映画。
(泣ける映画ではない けど好きな映画)
大切なことを気づかされました。
(映画観る前にパンフ買ったん初めて)
わたしにもチャンスがほしい。 他の人と同じように。
渡ってはいけないと
教わっていた道をこえて
一歩踏み出す。
そこから、全てがはじまります。
いくつものエピソードで
未知の恐怖を乗り越えて
やり遂げようとする彼女の勇気が
微笑ましく、応援したくなります。
ウェンディが自分の感情を
コントロールするために唱える
Please stand by {そのまま待機。}
原題にもなっています。
状況がよくわからない時に
乗組員に指示する言葉だそうですが
待機しても変わらない状況を
打破するヒントが本作にあります。
誰もが持っている
自分を取り戻すルーティングは
あぁ 私はこうするっていうのが
あるはず。
私は、
物事が上手くいきすぎるときに
調子にのらないように唱える言葉と、
つまらないことで
相手に腹をたてたときに、
心で唱和する言葉があります。
だけど、
そういう唱和も口にだして
しまうような
免疫のない彼女の行動に
ドキドキします。
世慣れていれば
かわせるようなトラブルも
まともにくらってしまう。
脚本を届ける数百kmの旅は
いい人も悪いヤツもいるんだけど
まるで人生の縮図のようなもの。
本作が共感を呼ぶのは、
そんな上手く行かない現実や
一歩踏み出す勇気を
彼女に自己投影してしまうからだと
思います。
だから、
周囲のおまえには出来ないと
いう のろいの空気を、
行動で離散させたウェンディへの
称賛と、
それに触発され、
意識を変える決意をした姉が
ウェンディを自宅に呼んでの
エンディングに
背中を押される思いをもらえました。
自分が変われば、
周りは変わるんだよ。
自分にない能力や結果を認めて
他人に敬意を示すことから
信頼が生まれるという
お手本に。
やりきる元気がほしい方に。
おすすめ。
彼女は予告編で想像できるよりも壮絶な旅をしている。脚本を届ける途中...
彼女は予告編で想像できるよりも壮絶な旅をしている。脚本を届ける途中までに起こる出来事に冷や冷やさせられた。行き合った人にお金を盗られバスに乗れなかったり、病院から逃げ出す最中に脚本の紙をばらまいてしまったり警察に捕まったり。もうだめかもしれないと何度も思わせながらも彼女は決して諦めることはない。彼女は逆境に対しても勇敢であり有言実行を形にしたような感じだった。とても美しい話だ。加えてこの映画は音楽も素晴らしいものが多いように感じた。この映画の切なさ加減を余すことなく後押ししている。良い映画でした。
全20件を表示