500ページの夢の束のレビュー・感想・評価
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レインマン、アイアムサム
名作「レインマン」を彷彿とさせるストーリー。
障害を持つウェンディは、障害者施設で暮らすトレッキー(スタートレックオタク)。自分の家庭があり離れて暮らす姉オードリーは、共に暮らす自信がないが、ウェンディのことは気がかりだ。ある日、ウェンディは、テレビでスタートレックの脚本コンテストが開催されることを知ったことから、ウェンディの冒険物語が動き出す。
ダコタ・ファニングが素晴らしい。「アイ・アム・サム」の子役だったがここまで立派な女優になって‥と、親戚のおじさん風に、目頭が熱くなる。障害があり、時折感情のコントロールが効かないため、普段は感情を抑えている若い女性で、しかもスタートレックの知識は半端ない、といったかなり偏った役。人の目をみて話せない割に、ひとりで旅するロードムービーだったりするので、なかなかの難役だ。身振り手振りは抑えなければならないので、目を伏せた感情の無い目に、ふっと喜びや、悲しみを宿らす、素晴らしい演技だったと思う。
なんちゃってトレッキーの自分としては、スタートレックの小ネタも妙に楽しい。クリンゴン語での会話や、
毛糸で編んだ犬のコスチューム、ウェンディの部屋のシールやら小物など、ファンは気になるだろう。姉役のアリス・イブは、J Jエイブラムス版のスタトレ映画で、提督の娘役で出演しているのだ。
多分、たまになんのこっちゃというシーンもあるだろうが、もちろん、スタートレック見てなくても、楽しめる構成なので、ご心配無く。そんなところを含めて楽しめたので、絶賛というところまでいかないが、名作の列に加える映画である。
それでは「長寿と繁栄を」。
9月の映画館
透明でちょっと切ない初秋の映画館にぴったりと思いました。舞台は2月だけど。
原題のplease stand by(そのまま待機)は、ウェンディのパニックを鎮めるために用いる言葉。
むしろウェンディの選んだ道のりはgo forwardそのものなので少し不思議なタイトル。
皆の望み通り待機していたら冒険もなかった。
待機あっての前進なのか…時々思い出してみよう。
よくある「幸運をお祈りします」レターも、ウェンディは遠い世界から届いた啓示のように一字一句厳粛に守るんだろうな。
そして健やかでいてほしいな。なんて思う。
大好きな色のセーター、焼き立てのシナボンの香り、たっぷりのフロスティング。
ちょっと震えている子犬、ふるいピアノの響き、友達のプレイリスト、明け方の光。
誰のそばにもある祝福。
ウェンディが願いを託して選んだ言葉を味わいながら、もう一度観たいです。
おもしろかった
映像というかストーリーは、どうなるかと緊張感が続くばかりだが、後ろに流れる軽快な音楽が、緊張感を少しほぐしてくれる。
自閉症の若い女性が、自作の脚本を届けるためにLAまで旅をするという話。「LAまで乗ってく?」と言ってくれた若夫婦は別として、ようやくの思いで乗れたバスの運転手も、思わぬ事故で入院した病院の人たちも、皆、普通に仕事しているだけなのだけれど、俺たち、主人公の立場から見ていると、なんて冷たいんだ、話を聞いてやってくれよ、と思えてしょうがない。(主人公もうまく話せるわけではないのだけれどね)
最初に話したように、緊張して見続けられる映画なので、あっという間にかけぬける感じ。
スタートレックだからSFファンの自分にはたまりませんでした。
せめてスタートレックを知っていれば面白かったかも。
ダコタ・ファニングがよかった。
ただ、届けたいの一念で行動を起こすのはわかるが、あれだけの苦難を冷静に対処できるのが納得ができなかった。なぜなら彼女は、姉も手を焼くほどの症状を持ち合わせている自閉症の子なのだ。知識、願望が彼女を突き動かすにしても、必ず難関においてパニックを起こしてしまうはずなのだ。旅の途中、あの警官のような理解者だけではない。だからどうも馴染めなかった。
家族と、スタートレックの
主人公の心に広がるスタートレックの世界ももちろん素晴らしかったけど、一番心に響いたのはお姉ちゃんでした。ピアノ好きなんじゃないの?と聞かれたとき、妹と弾くのがねと答えたり、妹の小さな頃のホームビデオで泣いたり、妹が行方不明になったとき、全てを差し置いて探しに行ったり。愛が深い。だからこそ、自閉症の妹と新生児の面倒を一度に見れず施設に入れたことを後悔したり、姉妹の話し合いで相手を傷つけて苦しむ姿が胸に痛い。最後に、死んだママなら何を望んだかなという問いに、妹が、ママは死んだから何も望まないわの答えに救われた気がしたし、救われたら良いなと思いました。
とりま前進!
@FansVoiceJP さんのご招待で
キノフィルムズ試写室にて
#500ページの夢の束 鑑賞
スタトレネタと愛ががわんさかあるけど
リブート版しかちゃんと見てない私でもバッチリついていけました
ソーシャルワーカーの名前がスコッティとか
姉役がスタトレイントゥダークネスでキャロル役のアリスイヴとか
もうーーーーーー(*'▽'*)
毎日の日課が大事なウェンディ(ダコタファニング)だけど
もっと大事な事のために覚悟を決めて
一歩を踏み出して、兎に角前に進む姿には全力で応援したくなります
ダコタちゃんもワンコもめちゃくちゃ可愛いから尚更!
道中出会う人は良い人だけではないけれど
警官のフランクにはめちゃくちゃ癒された!
演じるパットンオズワルドさんは
映画LIFE!でも心優しいeハーモニーのトッド役(シナボン好きのおじさん)で
登場しただけで良い人だってわかったよ!!!
私もあの言語習得したくなったー
そんなわけで
シナボン出てくるし
パットンさんは出てくるし
前に進む事が大事!って思える映画という事で
この映画を見た後はスタトレではなくLIFE!を見たくなってしまいましたw
あ、あとシナボンの同僚の
ちょっといいやつニモが
スパイダーマン ホームカミングのフラッシュ役のトニーレヴォロリだったりするので
ホムカミも見たいなw
ちょっと中途半端
主演のダコタの成長ぶりと、発達障害の演技には感心した。
やりすぎず、控えた演技が本物っぽい。
ただ、つじつまが合わないところや、もう一つ筋がわからない脚本には失望。
やっつけ仕事で大急ぎで書いた印象。
脇の役者も良かったのに、脚本がもっと緻密だったらより印象に残った作品だけに残念。
個性の一貫性
前評判が良かったので期待して観たけど…
自閉症の事について今ひとつ理解出来てない分、不可思議に思うシーンがありました。
音が苦手なのはわかるけど…なぜバスから降り迷い子になったところだけに症状がでてるのか…
そんな事に目がいってしまい、集中出来なかった。
ハラハラ、ワクワク、ジーン…
久々に期待を超える物語、演技、語り口の映画だな…と充実した時間でした。
自閉症を抱える主人公ウェンディの日常と冒険と胸に抱える願い…ってまさに映画のコピーのままやないかい!ってほんとにそうだったから。彼女の言動に自分を重ね、いつしか「彼女は僕だ…」とさえ思えます。共感、って事ではないのだけど…
彼女を取り巻く人々と彼女が道々出会う人々とのエピソードは一見さらっと描かれつつも、さりげない描写にあとでじわっときます。
通底のテーマであるスター・トレックネタも、世界観が判らずとも、本作の登場人物背景をトレースし、普遍的テーマにつながっているので初見でも絶対オッケーです。
愛犬ピートが超カワイイ。
現実もさりげなく突きつけてくるのに、色んな人の思いやさりげない優しさがウェンディを一歩押し上げる境地に癒されてしまうという幸せな時間でした。
ダコタファニングちゃん、大きくなりました。
ロードムービーだね。
ワンちゃん、来るなよ!
でも大切な相棒
最初、騙されてどうするん?
って感じやったけど
いい出会いもあって前に行くね。
頑張ったね。
警察官とのやりとりが良かった!
救われたね。
ダコタちゃん演技力あるね。
目の位置をズラしたりしてたよ。
思わず泣いちゃったなあ!
素晴らしかった
かなり深刻な自閉症の女の子が主人公で、そんな彼女が自力でロサンゼルスに向かうと大冒険になる。犬を連れて行くなよ〜、なんで封筒に入れておかないんだよ〜と作劇上の不自然さはあったのだが、好意的に解釈したくなるくらい彼女の勇気に心打たれた。僕はスタートレックはそれほど好きではないのだけど、彼女や介護士の息子、お巡りさんと共通言語で話せたらさぞ楽しいだろうと、うらやましくなった。彼女がスポックに共感するのは理解できた。
普通に良い話
自閉症の女の子が、強い動機を叶えるために前向きに頑張って、それを見た周囲も「本当のこの娘を見てなかったのでは?」と見方を変えるという王道ともいえる展開なんだよね。
そこを丁寧に描いていく脚本も、役者さんも演出も良いから、安心して観ていられるの。
主人公の娘はミスター・スポックが好きなのかな。自閉症の子とスポックは少し重なるんだろうなと思う。だから、この娘が描く脚本のラストは、スポックが人間性を解放するぞ!ってなってるんだよね。
《スター・トレック》すごいよね。劇中に出てきた「論理的に帰結される進むべき方向は一つしかありません。Go Forward(前方です)」って良いなあと思った。いつも一つしかないんだよ。進むべき方向は。
ケースワーカーのお母さんと息子が、スター・トレックを通じて意思疎通がはかれてくところも良かった。
あとこの「郵送は間に合わないから持参する」って、文化系の何かのコンクールに応募したことある人はものすごく共感するよね。それで、途中であんなことやこんなことが起きたら「うわあ、嫌だ。でも、締切ギリギリのときに限って、そういうこと起きがち」と共感しちゃう。
カプラ! トレッキー必見!
自閉症姉ちゃんダコタ・ファニングが素晴らしい。
待機から行動に移る勇気は認められ、さ迷える光は見つけられ、書き綴った物語は読まれるためにある。
みんなのそれぞれの努力が、身近な人にだけでも伝わることを祈ります。
それだけでも尊いと気づかされる。
カプラ!
この作品は、スタートレックの見方をも変えてくれる。
スポックが自閉症だとしたら...
トレッキーは必見です。
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