「一本道を迂回させている」ザ・インターセクションズ ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
一本道を迂回させている
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不穏な演出でミステリアスに撮られているが、ズバリ逃避行のロードムービーもの。
これを時系列そのままで見せていたら、退屈に感じてしまった事だろう。
要するに、父を殺してしまった青年がチンピラに罪をなすりつける話。
何も不可解な点などない。
父親は良い人間だったという、救いようのない切ないラストはまあまあ好きだ。
本当にパラレルワールドで、お互いの行動がお互いに影響を与えるみたいな「ラン・ローラ・ラン」的なSFチックな話を想像していたので、少し肩透かしだった。
監督の前作がループものの傑作「トライアングル」なので、期待しすぎてしまった。
けれど、演出はすごく上手いからまだまだ作品を観てみたい。
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