「過去のゴジラとは少し違うものの」GODZILLA 星を喰う者 メラミーさんの映画レビュー(感想・評価)
過去のゴジラとは少し違うものの
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一作目は人間対ゴジラのバチバチの対戦物ですが二作目からは人間の思想や哲学などが、入ってき始めて、最終章は人間の内面的な部分の話が色濃く出て、どちらかと言えばゴジラはそれの補佐するぐらいの役割となり、本来の怪獣が暴れ回る感じが殆ど無い事からかなりの批評が出る作品だとは思いました。
特に今回の最終章はギドラ自体が人の思想や犠牲から生まれた産物で、干渉を受けずにゴジラに攻撃をする場面はギドラそのものが昨今の神の様な象徴であり、動きの起伏があるゴジラは人間の立場で言う人の心の憎悪と言うか負の部分の象徴のような立場みたいな描写が、とても印象的でした。神にすがる人もいれば、自らの足で立ち向かう人もいて、最先端の技術を網羅して打ち勝とうとする人もいると言うのが今回の人種の違いで描かれていたのだと思います。最後に自我が強いとされる主人公が新人類に別れを告げてゴジラに単騎で自爆さながらの特攻も、やはり自分は人間なんだと言わんばかりの終わり方でとても人間臭い感じが出ていて良かったと思います。ゴジラが結果どうなったのかの曖昧さがさらに、人間は自分の負の部分に打ち勝てたのか、新人類にとっても又、カルマの如く心の負の象徴となるのかを自ら考えさせる構成となっていてる部分が後を引く作品となっていると思います。
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