劇場公開日 2018年11月9日

「リアルタイム世代の意見です」ボヘミアン・ラプソディ Japanese_Idiotさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0リアルタイム世代の意見です

2024年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

私が中学2年の時に2つ上の兄貴が買ってきた2枚組のライブアルバム『Live Killers』が私のクイーン体験のスタートでした。クイーンはなんといってもライブが最高なので、このアルバムから入った私は非常に幸運だったと思います。何百回聴いたことか。

さて本作ですが、皆さんのレビューをいくつか拝読するとこの映画でクイーンを知った方や、曲は聴いたことあったけど正直よく知らなかったという方が多く、時代を超えて未だに新たなファンを生み出しているクイーンってほんとサイコーだなあ、と思った次第です。

私の評価は3.0です。映画自体は本当によく出来ていますのでエンターテイメントとして楽しむならゴキゲンの作品、と言えるのですが、クイーンのファンでクイーンを研究したきた者からすると「ちょっと待って?これは結構違うぞ」となるのです。もちろん映画作品なので創作の部分もあれば押し引きのあるストーリーも必要でしょう。でも私の知っているクイーンやフレディではないよということが結構あり、映画を楽しみたい自分と同時に嫌悪感を感じる自分もいました。

出っ歯をやたらに強調したやり過ぎの演出や、謎のゲイ友人ポール(この人物は映画上の創作のようです)、無闇に退廃的なシーンの連続。新たにこの作品からクイーンのファンになる方は、この作品のクイーンやフレディが今後はリアルになるのだと思うと、リアルタイム世代のファンとしては少々複雑な念に駆られてしまうわけです。

Japanese_Idiot