「後味が」ボヘミアン・ラプソディ artさんの映画レビュー(感想・評価)
後味が
周りと話を合わせたくて観ました。
そして、教えてくれた友人同様、フレディ・マーキュリーの生い立ちや歌詞、知らなかった曲にも関心を持ち調べるうちに、すっかりはまってしまいました。学生時代、他のバンドのファンだったことが悔やまれます。
こうして知らなかったことを知るようになると、この映画への世間一般の評価について懐疑的になり、こちらのレビューを読んでみました。
皆さん詳しく、また、見事に表現されているので今更ですが、やはり、気持ちが収まらないので一点だけ書きます。
主役の俳優さん、努力されたとのことなのですが、どこを似せれば良い、というものではないでしょう。
外見も中身も魅力のない主人公。
実在の人物以上に魅力的な主人公を演じたドラマはよく見かけますが、その逆は初めてかもしれません。
しかし、惹きつけられるからこそ、観客は主役に感情移入し共感できるのではないでしょうか。
結局この映画は、フレディを過小評価する事で相対的に誰かの評価を上げようとしているのか、誰かへの忖度なのか、いろいろな人が関与するうちに歪んだものとなったのだろうか、など悩んでしまうので、もうこの映画のことは忘れ、純粋に音楽に耳を傾けたいと思います。
率直に気持ちを述べましたが、これから観ようと思っておられる方、観て楽しめる方の気持ちを削いでしまったなら申し訳ありません。
どうぞご覧になってください。
この映画のおかげで、世界が広がったので。