「最後のライブエイドは感動するが」ボヘミアン・ラプソディ ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
最後のライブエイドは感動するが
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音楽家の映画と言うと、ヒット曲や派手なライブパフォーマンスとは裏腹に、我々が知らなかった闇の部分を扱っていることもあり、麻薬に溺れていたり、仲間との軋轢があったりして、そのアーティストにとってはマイナスイメージになることも多いが、物語としては結構楽しめる。
この映画で闇の部分とは、フレディーがバイセクシャルであったり(最近では受け入れられる風潮にはなっているが、当時はまだまだであったと思う)、エイズになったりする部分であると思うが、既に周知の事実であり、彼が若くしてエイズで亡くなってしまうと言う、いわゆる余命もの映画として見るにしても、物語としての目新しさ、面白さには欠ける。
ロックスターとして大成功した後、紆余曲折あって一旦仲間と離れるが、ライブエイドのためにまた仲直りして出演することになるが、そこまで出演に執着した理由がいまいち曖昧な感じだ。
ただ、最後のライブエイドでの大観衆と一体化したライブパフォーマンスは、 俳優がやっているとは思えないほど本物のようで、最高に盛り上げてくれた。ここだけでも見る価値のある映画だ。でも、ちょっと考えると、本物のクイーンのライブ映像を見たほうがもっと感動するんじゃない?
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