「完コピとオリジナル性のバランス感」ボヘミアン・ラプソディ オレさんの映画レビュー(感想・評価)
完コピとオリジナル性のバランス感
世界で最も有名なバンドの一つ、QUEENを描いた伝記映画。
2018年度の注目の一本であったがまさかここまで大きく取り上げられるとは思っておらず、11月公開ながら2018年公開の洋画最大のヒットを記録するどころか、歴代の音楽・ミュージカル映画における国内最高の興行収入を達成するなど驚異の記録を更新し続けている今作。
アカデミー賞においてはフレディマーキュリーを演じたラミマレックの主演男優賞を始め4部門を受賞し、高い評価を得た。
QUEEN結成から1985年のライブエイドまでを綴ったQUEEN素人(自分笑)にも優しい内容で数々の名曲やアルバムなどの歴史を追うのにとてもわかりやすい内容で単純に楽しめる。
さすがQUEENということもあって聴き覚えのあるイントロやフレーズが聴こえただけで映画館内がざわついたのを感じた笑。
一部のQUEENファンからは時系列が違うなどの厳しい指摘を受けているものの、それも脚色の一つと捉えれば全体としての完成度は非常に高い。
またこの手の映画にありがちな役者が本人を演じて歌うなどの演出が全く無い、全編の歌声をフレディマーキュリー本人の歌声を使うある種の英断で、ライブパフォーマンスはすこぶる良い。
さらにはラミマレックの完璧なフレディマーキュリーの模倣でその歌声に躍動感を与えている点がすごいと感じた。
ネットで出回っている実際のライブエイドと本編ラストのライブ映像を見比べた動画を観るとその辺りがよくわかる。
ピアノの上のコップの数量や向きまでも当時と合わせていてこだわりを感じた笑。
バンドの生涯がいかに劇的で、なおかつフレディーマーキュリーがいかに特別な存在かということを訴えた作品であった。
あとブライアンメイとジョンディーコン似すぎ笑。