「ディーキーに惹かれる!」ボヘミアン・ラプソディ ぐりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
ディーキーに惹かれる!
※注!ネタバレしまくります!
私は母がQueen世代ですが、自分は有名な曲をいくつか昔から聞かされていた程度の知識しかなく、母も曲が好きなだけでバンドそのものについてはフレディ・マーキュリーがエイズで亡くなったくらいの認識しかありませんでした。
そんな母と映画を観に行ったのですが…………フレディ・マーキュリーは勿論大きくて堂々とした立ち回りがカッコイイのですが、何よりも気になってしまった存在がーー
ジョン・ディーコン!!!
ティムが抜けたところでブライアン達に出会うフレディという印象的なQueen結成…………の中でいつの間にか加わっていたジョン・ディーコン。
車が田舎道で止まってしまい文句を言うだけで修理に加わってくれない仲間達にその挙句我が物顔で車を売られてしまうジョン・ディーコン。
その他にも、「あれ? ジョンはどこ?」となり、フレディがソロになると言い出すシーンでフレディがメンバー各自に博士や歯科医師になっただろうと言葉を掛けるなかーー「ディーキーは考えてみたけど、何も浮かばなかった……」……………!?
この徹底されたジョン・ディーコンのキャラはなんだ?!と愕然。
で、帰ってから少し調べると、オーディションの結果「謙虚な人柄で機械に強かったから」採用。メンバーに勧められてクレジットを「ディーコン・ジョン」と逆に表記。
母が買ってきたライブエイドのDVDで、確かにジョン・ディーコンは4人で取材受けてるとぜんっぜん喋んない!!!一言も!!ずっとニコニコしてるだけ!!
ライブでもあんま動かない!!
温厚穏やかの域を越えるジョン・ディーコンの、儚げとも思える動きや態度にずぎゅんときてしまいました………。
フレディ亡き後のQueenの活動に抵抗があったというジョン。母と2度目の鑑賞にも行きまして、その際は『地獄へ道づれ』のシーンが非常に輝いて見えました。きっと、穏やかすぎて影が希薄ーーなようで、実際はその菩薩のような存在感で皆を鎮め、電気工学の知識をフル活用していたのではないか……と想像されます。
映画の本筋の賛否は出尽くしているので、割愛しますが、とにかくメンバー達の掛け合いはQueenの曲以外にも興味を持たせてくれるものでした。
あの我が強い3人の中に、ジョン・ディーコン。
なんというバランスでしょうか。
というわけで、もっともっと調べたくなってしまう影響力のある映画なので★4にいたしました!
数多の失礼な発言、すみません。