劇場公開日 2018年11月9日

「栄光、転落、そして再生」ボヘミアン・ラプソディ かがみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0栄光、転落、そして再生

2018年12月28日
PCから投稿

泣ける

知的

難しい

クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの栄光、転落、そして再生の人生を描く。クイーンについてはベストアルバム位しか聴いたことがなくて、メロディが良いっていう印象しかなかったけど、本作を観て、これって凄くロックだなって思った。

ロックかどうかという切り分けは歌詞やサウンドにあるのではなく、「私は何者か」という人生が突き付けてくる問いに真摯に答えることにこそ、あるいはその本質があるのかもしれない。

フレディは自らのセクシュアリティに真摯に向き合い、そこに一つの答えを見出した。セクシュアリティの探求という、ともすればドロドロな営みを本作は綺麗な物語として描き出している。クイーンのアルバムを改めてまたじっくりと聴いてみたいと思う。

かがみ