「頂点に立つ人の孤独」ボヘミアン・ラプソディ 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
頂点に立つ人の孤独
子ども騙しのモンキービジネス…かつて音楽業界を、そう謳いあげたバンドマンがいました。そんな業界に、心惹かれしまうから、不思議です。
家族の映画だそうです。だから、ケンカもする。家出だってしちゃう。ただ、本気で怒っても、許し合える。嫌いになっても、お互いを大切に思う。ビジネスじゃない。DNA だけが家族じゃない。そんな映画。「万引き家族」とは、随分違うけど。
さて、問題です。業界のてっぺん極めた代償に、失うものは?。多くの人が集まる程、少くなるものは何?。
とあるタレントさんが言ってます。てっぺん極めたら、降りて来ないと。出来ないと、遭難だよ、とね。
戻るべき処、戻るべき家族を、一度は見失ったフレディ。劣等感と闘い続けたフレディ。彼が冒頭で、パキ野郎呼ばわりされたのが、ショック。そんな彼の闘いの証が、あのステージなんですね。
私のフレデイ像が、どんどん、パッと、豹変です。胸毛から声を出す、風変わりなおじさんは、もういません。魂削って、自分の居場所を探し続けた、求道者だったんですね。
フレディとその家族に、敬意を込めて…。
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