「エンドロールまでしっかり見ました」ボヘミアン・ラプソディ tzneo2012さんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールまでしっかり見ました
洋楽を聞くと言ったらカーペンターズやエルトンジョン程度だったころ、FM放送から流れてきたオペラティックな勇壮なボヘミアンラプソディーに心を掴まれ、4枚目のアルバム、オペラ座の夜から始まり、ライブキラーズぐらいまでは聞いていたと思うが、その後は音楽の趣味が代わり気にもしていなかったが、1991年のフレディーの訃報にはさすがに驚いた。
そのフレディーマーキュリーの自叙伝的な映画が出来上がったということで早速封切の翌日に期待を膨らませて映画館へ足を運んだ。
4人のメンバーは顔はよく似ていて雰囲気も真似て良くできてるなと思っていたが、主役の喋り口調がガム噛みながらしゃべっているみたいではっきり言って不快極まりなかった。
ストーリーも確かにバイセクシャルということは周知の沙汰なのだが、そういうのって慣れていないので、大きなスクリーンで男同士がキスするのは気持ちの良いものではなかった。
とは言え、評判が良かった最後のライブエイドの再現までは退屈せず見続けることが出来たが、このライブエイドの再現は、Queenの本物のパフォーマンスに叶うわけもなく、何のために20分もこの映像を作ったんだろうと疑問に思う。
最後まで見終えて、エンドロールとなったところで、本物のクイーンの映像がバックに流れ出すと、客はだれ一人立つことなく見入っている。
もうこれで今までの2時間が所詮作り物でしかないと吹っ飛んじゃったって感じ。
結局家にさっさと帰り、本物のライブ映像のDVDを見直してしまいました。
フレディーマーキュリーに思い入れもあまりなく、一人の若いミュージシャンのサクセスストーリーとしてとらえて見られる方ならば楽しめると思いますが、まあ、見て悪くはなかったとは思います。