「伝説のチャンピオン(たち)の傑作伝記映画」ボヘミアン・ラプソディ ネイルフランさんの映画レビュー(感想・評価)
伝説のチャンピオン(たち)の傑作伝記映画
予備知識というか大前提として、最後にフレディ・マーキュリーが死んでしまうという観る前からの壮大なネタバレがあるにもかかわらず、最初から最後まで画面と物語と何より音楽に釘付けになりました。
ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽監修していて、歌声も全部、本物のフレディ・マーキュリーのもの。
小学一年生のときにNHK FMでやった60分のQUEEN特集番組をエアチェック(死語)したカセットテープを伸びるまで聴き倒した頃の興奮が甦りました。
そのFM番組の一曲目は「Keep Yourself Alive」でした。なんとこの映画もそう! 冒頭から惹き込まれます。
ほかに表題の「ボヘミアン・ラプソディ」は勿論のこと、「Love of My Life」や、Live Aidの「We are The Champions」のシーンなど間髪入れずに落涙ものの曲やシーンがオンパレード。
あと、ブライアン・メイのギターの音がエッジ際立って生々しくて驚きました。
様々なスクリーンで上映されていますが、最新のDolby-ATMOSで鑑賞すると、ライブ会場での興奮と近い印象で楽しめると思います。
大作映画などまったく興味ない私もこの作品だけは楽しめました。
娯楽映画ですから描写が多少大味でも仕方ないでしょう。楽しみましょう!
映画本編が終わっても席を立つひとは僅か。
エンドロールが流れ終わり灯がつくと場内そこかしこから拍手が鳴らされました。
客層は私と同世代かもう少し上の方々。
満席です。
いやぁ、良かった。
しばらく廃人になりそうな程、感動いたしました。
ただ、ロジャー・テイラー役は本人よりも美しくなかったです…ジョン・ディーコンが本人とうり二つかな。あと、ぼくが好きなロジャー・テイラー作の「I’m in Love with My Car」でメンバーが喧嘩してたエピソードは笑いました。猫がいっぱい出てきますのでにゃんずの方もどうぞ!
本論のフレディ・マーキュリーの生涯と友情、相反する絶対的な孤独はネタバレできませんので、ぜひご鑑賞して確かめてください。劇場の大音響で観て欲しいです。後悔はさせません。むしろ観ない方が後悔するような伝記映画の傑作です。