「クイーンを知っている方にも知らない方にも観ていただきたい。」ボヘミアン・ラプソディ OnOnさんの映画レビュー(感想・評価)
クイーンを知っている方にも知らない方にも観ていただきたい。
11月9日に新宿TOHO・TCXアトモスで。初来日にから40数年を経てQueenの映画か。当時はクイーン、エアロスミス、キッス、プログレシブロックと称してピンクフロイド、イエス、ELP等々、ロック全盛期。ほとんどの作品をLPで聴いていたのを思い出しました。
クイーンもアルバムを全て保有。10代から長い年月が経ちいい歳になりました。クイーンだけはLPがCDになり、今だに手元にある。
シンプルな曲たちは40年以上の月日を私の人生と共にいてくれたことになります。そんな思い出を抱えて観ました。会場は満席に近い状態。年齢層は若い。。。。私がクイーンにのめり込んでいたころの歳の若者がほとんど。
映画はテンポが速くて飽きさせない。2時間半が瞬く間に過ぎる。メンバー4人に抜擢された俳優さんの演技は絶妙。フレディーを含めてそれぞれの苦悩、葛藤、喜怒哀楽の感情表現に魅せられて感情移入してしまいました。詳細については記載しませんのでご覧になってそれぞれが判断されていただけばよろしかとおもいます。全ての点において質が高く、観ておくべき映画であると思います。面白かったのはボヘミアンラプソディーの曲が6分が長過ぎるとレコード会社のEMIのプロデューサーと争う場面で壁に掲げられているピンクフロイドの狂気(英名:The dark side of the moon)の表彰モニュメントを見て社員が「狂気は45分だ。」と暗に示唆したシーン(ピンクフロイドもEMI所属)には私は大笑い。これは10代の方々には分からないジョークだろうな。と思っていたら会場の所々で笑い声。同じ世代の人間がいると分かると少し楽しくなりました。
ちなみにクイーンの初来日時に彼ら4人が「徹子の部屋」に出演して緊張感した面持ちで通訳を介して話していたのを思い出しました。
会場に来ていた10代、20代の若者たちはこの映画から何を感じたのか、どのようなカルチャーショックを受けたのか興味のあるところです。クイーンを知っている世代も知らない世代にも観ていただきたい映画です。
帰宅後に最後のライブシーンをYOUTUBEで公開されている実際のクイーンの映像と比較してみてそっくりなのに驚き。演技者はあのシーンを頭に叩き込んであの瞬間にクイーン自身に成りきったのでしょう。映画を見てからご覧になると新たな感動を受けます。今年も映画館に数多く足を運びましが私の中ではNo1映画でした。あと数回、ここのTCXアトモスに行きたいと考えます。
追伸)11月9日に初回を観て本日、朝からTCXアトモスで3本続けて鑑賞してきました。各回ともに満席ではと思うぐらい入ってました。
若い方々が圧倒的に多いですね。私のようなクイーンのリアル世代は10ー20%ぐらいではないでしょうか。クイーンを知らない若い方々にはこの映画を観て欲しいと思ってますがここまで彼らが劇場に足を運ぶのは何故?という疑問が。1回目には若い男性が私の席の左右に座られていましたがともに泣かれていました。世代を超えても感じるものがあるのでしょう。
複数回観ると多くの方がご指摘されているお守り、日本由来の絵画、置物とかまで観る余裕がでてきます。
新宿TOHOさん22日で終わりなのでしょうか。勿体無い。もっとロングランにしてほしい。しかしながら、我々のおじさん世代には3本続けての鑑賞はちょっときついようです。朝9時前に入って出たら夕方の6時過ぎ。しかし、また、劇場に足を運びたくなる作品です。
追伸2)時間をつくり、映画館に足が向かってしまいます。
2回目以上、同じ映画を観るのは「永遠の0」以来だ。
私がQueeに熱中していたことの年代の若い方々が増えているのがわかります。。映画が終わると皆さん、目をキラキラさせながら興奮気味に感想を述べあっている。何組かに声をかけてみました。
最初の高校生と思われるグループに「君らの年代のころに私はQueenに熱中していた。映画、どうでした?」と尋ねると、「クイーンは父親の世代のグループで僕たちは全然知らなかった。だけど、なんか、胸にグッときて熱くなりました。また、観たいです。」2番目のグループは20歳代の女性グループ。「君らはクイーンって知っているの?」対して、「私たちはクイーンの大ファンです!映画は8回目です。」これらを聞いて40年という月日を超えて受け入れられるクイーンというグループの偉大さを感じました。土日は席を取るのが難しくなってきています。かなりなロングランになるのではないかとの予感。ドルビーアトモスではファンタスティックビーストオンリーですがボヘミアンラプソディに戻ってこないかと思う今日この頃です。
お金のない高校時代は複数の友人が別々なLPを買ってカセットテープに録音。買えるようになったのはバイトができるようになってからですね。パソコンもスマホもSNSもなかった時代ですがなんだか毎日が楽しかった記憶があります。