恐竜の詩のレビュー・感想・評価
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澤田一家・丹波移住物語
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タイトルから想像したのと違って恐竜はタイムスリップで突然登場したトリケラトプスの赤ちゃんが添え物的にちょっと出るだけ。
話は恐竜の化石発見を機に町おこしを思い立った丹波市山南町を舞台にした観光PR映画でした。実際に2006年、山南町上滝地域の前期白亜紀の地層から新種の巨大草食恐竜「丹波竜」の愛称で知られるタンバティタニスの化石が発見されて話題になりました。
町おこしを具体化するために市長と商社の発案でインドに赴任中の敏腕商社マン、澤田一家を丹波に移住させます。
一家には小学生の息子と高校生の娘がいますが、その学校生活や地元の景観や産業の紹介などをバカ丁寧に描くので2時間越えの長尺となっています。
町おこしの資金2億円をジェネリック家電で捻出としていますが、なんで市民が安い家電製品を買うと市役所にお金があつまるのか理解不能、監督・脚本の近兼拓史氏が社団法人ジェネリック家電推進委員会代表理事でもあるし映画のスポンサーにオリジナル家電メーカーの山善が協賛しているので劇中PRに使っただけと邪推してしまいそう。
ことほど左様に地元がPR映画を企画したのではなく近兼氏側が持ち掛けて製作に至ったと思われます。
偶然拾った卵から恐竜が孵れば普通の大人ならしかるべき機関に報告、大々的に発表するし、それが一番の町おこしに使えるはず、なぜ保護犬並みの扱いなのか、これまた理解不能、生活描写が妙にリアルだったりする割には突然ファンタジーにぶれるので不自然極まりない脚本・演出に戸惑いを禁じえませんでした・・。
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