恐竜の詩のレビュー・感想・評価
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前作より話は動くが……
本作のミッションは、おそらく以下の三点だが、果たして達成できていると言えるだろうか?
①丹波の魅力を描くこと
②協賛の山善を包括するジェネリック家電をPRすること
③同じく山善のBCP.ERSをPRすること
制作資金は主に③のミッションから発生するものであろうと思われるが、達成できているとは言い難い。
折角舞台が兵庫県なのだから、阪神淡路大震災で廃業を余儀なくされた企業、当時は概念化一般化していなかったBCPを運よく導入できていたことで早期復旧できた企業などをモデルにBCPの重要性とそのコンサルティング、パッケージであるBCP.ERSの魅力をPRするなどが可能であったはず。防災袋一つで災害も発生させず、スポンサーへの義理を果たしたと考えるのは如何なものか。
次に②のジェネリック家電。
折角一家がインドから引っ越して来るという設定で家財道具一式揃えなきゃいけないというシチュエーション。一式見積もったけど予算がどうにも足りないぞ、さぁどうしよう?みたいな話もできるだろうに、安い家電で2億円捻出みたいな理屈も通らない無茶な設定をねじ込む。
そもそも安い以外にアピールポイント無いんかい?
ついでに、事務所兼社宅のリフォームやるにあたって、山善の住建事業をアピールしないのは勿体なくないかい?
最後に①の丹波アピール。2006年に発見された丹波竜を使った町おこしが作中時間というか撮影時期の2017年というのは如何なものか。そもそも、町おこしの設定は必要だったか?何らかの事情で引っ越してきたら魅力いっぱいの良いところでした、じゃダメだったのか?恐竜の卵がタイムスリップしてきて、というあらすじに記載されているエピソードはオマケ程度で結局ストーリーに絡むこともなく。
あまりに露骨なので、やりたいことがわからないということはない。しかし、全体的にとっ散らかっていて、自主制作映画のほうが方向性が定まってるだけマシ。3つのミッションを抱えていた事には同情しますが。
前作から通して、引き算を覚えたほうが良いと思いました。
澤田一家・丹波移住物語
タイトルから想像したのと違って恐竜はタイムスリップで突然登場したトリケラトプスの赤ちゃんが添え物的にちょっと出るだけ。
話は恐竜の化石発見を機に町おこしを思い立った丹波市山南町を舞台にした観光PR映画でした。実際に2006年、山南町上滝地域の前期白亜紀の地層から新種の巨大草食恐竜「丹波竜」の愛称で知られるタンバティタニスの化石が発見されて話題になりました。
町おこしを具体化するために市長と商社の発案でインドに赴任中の敏腕商社マン、澤田一家を丹波に移住させます。
一家には小学生の息子と高校生の娘がいますが、その学校生活や地元の景観や産業の紹介などをバカ丁寧に描くので2時間越えの長尺となっています。
町おこしの資金2億円をジェネリック家電で捻出としていますが、なんで市民が安い家電製品を買うと市役所にお金があつまるのか理解不能、監督・脚本の近兼拓史氏が社団法人ジェネリック家電推進委員会代表理事でもあるし映画のスポンサーにオリジナル家電メーカーの山善が協賛しているので劇中PRに使っただけと邪推してしまいそう。
ことほど左様に地元がPR映画を企画したのではなく近兼氏側が持ち掛けて製作に至ったと思われます。
偶然拾った卵から恐竜が孵れば普通の大人ならしかるべき機関に報告、大々的に発表するし、それが一番の町おこしに使えるはず、なぜ保護犬並みの扱いなのか、これまた理解不能、生活描写が妙にリアルだったりする割には突然ファンタジーにぶれるので不自然極まりない脚本・演出に戸惑いを禁じえませんでした・・。
シリーズ三作目
映画館での上映日を逃してしまって、諦めかけていたけど、DMM.comでレンタルやってくれていたので見られました。
丹波は僕の家から車で二時間弱のところです。手付かずの自然があるところで、行ったら必ず癒されます。しかし、ここまで徹底的によさをあぶり出すとは!
住民の方はあまりに当たり前過ぎることなんでしょうけど、街暮らしの僕らにはキラリと感じられるシーンを切り取って集めた感じ。
庶民の普通の暮らしってこんなに素晴らしいんだという応援歌なのかな~👍
東京MXの短縮版で見ました。 ほのぼのとした人間ドラマ。 田舎暮ら...
東京MXの短縮版で見ました。
ほのぼのとした人間ドラマ。
田舎暮らしって良いな。
同じ監督の他の作品も見て見たいな。
そう思える内容でした。
僕は好きです。
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