「不幸な戦争が為し得た純愛」ソローキンの見た桜 重さんの映画レビュー(感想・評価)
不幸な戦争が為し得た純愛
松山には98名のロシア兵捕虜の墓があるそうな。しかし捕虜は99名いた。阿部純子扮する高宮桜子はその1名ソローキンについて調べる事になった。
日本兵にもロシアのスパイがいたんだね。阿部純子扮する桜子の元英語教師祖母武田ゆい(二役)は看護の仕事で 捕虜のロシア兵の面倒をみていたがゆいの弟はソローキンの船に殺されていたのだった。
敵であっても治療に務めた気持ちは尊いね。ロシア兵にとっては母親の様な無償の愛だ。国際的な恋愛も不幸な戦争が為し得た純愛だね。
阿部純子は初めて観たが、戦時中の日本女性の役は良く似合うね。山本陽子や斎藤工らベテラン俳優が脇を支えて重厚な雰囲気をかもし出していたね。
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