「あなたに逢いたくて」小さな恋のうた 子熊さんの映画レビュー(感想・評価)
あなたに逢いたくて
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ん?って思うところも、ベタだなぁと思うところもありました。きっと予算もそこまで多くなかったのだろうとも見受けられます。もしかしたらほとんどの人が「よくある映画」というのかもしれません。
しかし自分にとっては、間違いなく人生の一本になりました。
自分は高校時代に、友人を亡くしました。突然の脳出血?脳梗塞?正直死因はちゃんと覚えていません。
もう何年も前になりますが、今でも日常の中に友人がこびりついていて離れません。
友人がなくなった時、大人たちは大人たちの事情でてんやわんやしていました。卒業式間際に亡くなり、卒業式では名前を呼ぶか呼ばないかで揉めて、結局名前は呼ばれずに終わりました。
でも自分たちにはそんなことはどうでもよくて、そんなことよりもただ「死ぬとはもう二度と会えないということだ」ということを実感する日々でいっぱいいっぱいだったように思います。
この作品のラスト、彼らは歌を歌い、手を伸ばし合います。彼らの姿を見た時、自分もただ、もう一度逢いたいだけなのだと再認識し、震えました。
たくさんの方に見ていただきたい、宝物のような映画です。たくさんの方々に届いて欲しいです。
「眠れない夜 夢で逢えたら」と歌にあるのに、夢で逢えちゃうのがズルいので-0.5、個人的な嫉妬です。
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