「単純な青春映画じゃない。」小さな恋のうた ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
単純な青春映画じゃない。
楽曲ありきであることは否めないし、そこは仕方ないとして、この映画は2つのストーリーに分かれていた。
1つはバンドとしての青春映画。
こちらは想像していた通りのありきたりなストーリーで、感動的ではあるが涙をそそるほどでもない。驚く展開もない。
ただ、佐野勇斗の演技が非常に良くなっていることに驚いた。
役によって向き不向きはあるかもしれないが、こういう馬鹿っぽい明るい役は彼に非常に似合っている。素晴らしい。
森永悠希は少し残念。どんな作品をみても同じにしか見えない。
山田杏奈は後半の演技はすごく良かった。感情表現が難しい役ではあると思ったが、後半のような明るい役の方がやはり彼女には似合う。
もう1つのストーリーとして、沖縄の米軍基地というシリアスなシーンをぶち込んできたことに非常に驚いた。
単なる青春映画であれば、明るい加工ばかりされて恋話を少しくらい絡めてくるものだが、それは一切なく、米軍基地の女の子との関係や米軍関係者による事故など社会問題を絡めてくるあたり、「沖縄」の映画であることを忘れ去れない内容には感銘を受けた。
アイドルのトミコクレアは見たことがあったが、非常にいい表情をするじゃないか、、、
後者のストーリーがなければ単なる楽曲ありきの映画になっていたが、いい意味で期待を裏切られた。
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