「「どーせ青春映画」とナメてるあなたにこそ観て欲しい」小さな恋のうた makuさんの映画レビュー(感想・評価)
「どーせ青春映画」とナメてるあなたにこそ観て欲しい
「青春映画には興味ない」「有名楽曲にストーリーつけただけ」と思っている方にこそ観てほしい映画です。その印象は必ず良い意味で裏切られると思います。
沖縄基地問題を「フェンス越しの恋」「ロミオとジュリエット」のように例えた部分がフィーチャーされがちですが、それよりもなによりも音楽が人の心を救い、国境・年齢を超えて人と人を繋ぐということを再確認させられる作品であったと感じました。
青春映画ではあるもの、綺麗事でうまくまとめてハッピーエンドとするのではなく、ただ目の前にあることに向き合い真っ直ぐ生きていくリアルさにとても好感が持てました。
主演の佐野勇斗くんばかりが目立つ作品ではなく、このポスターに映るキャスト1人1人の強みが最大限に生かされており
短い期間にバンド練習を詰め込んだ努力も大変素晴らしいものだったと思います。
山田杏奈さんの繊細な表現力と、眞栄田郷敦さんは映画デビュー作とは思えない安定感のある演技に驚きました。
どうか、上映期間に劇場で観てほしいです。
できることならロングランになって欲しいと願います。
タオルハンカチがしぼれそうなほど泣きました。
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