「終わらない…」砂の城 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
終わらない…
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米軍が破壊してしまった水道施設をイラクの危険地域でありながら、修復する任務を与えられた主人公マット達一行。直そうとするも人手が足りず、現地人を雇おうにも米軍の味方をすると報復が怖い現地人。ようやく雇っても、現地人は報復され、敵討ちに出ても仲間を殺されてしまう。終わらないのは水道施設修復ではなく、憎しみの負の連鎖。アメリカ側から描いた視点だが、現地側にも憎しみの理由があるはずだ。主人公はそもそも学費を稼ぐため従軍し、自ら手を負傷し、戦闘に逃げていたが、戦闘し、仲間を殺されたことで、ラストは戦地を離れるのを躊躇ってしまう。結局は帰還するのだが、そんな普通の感覚の人がこうして戦士になってしまう。どちらが善悪ではなく、戦争の恐ろしさを感じる。
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