「出演者の皆様、お疲れ様でした。」夜明け bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
出演者の皆様、お疲れ様でした。
良かったと思えるところが、ここまで見つからない映画も珍しい。と言う意味では価値あるかもしれない。いや、やっぱ無いわ。ラストはポジティブなんでしょうが、流石に、観客のイマジネーション要求し過ぎ。そもそも、あれだけの陰惨ネガティヴメンタル男が、夜明けの海を眺めたら変われるのか?これ、アカン。
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1/22追記
一つの理由で死を選ぶ人は少ないと言う説を信じています。店長の死が自殺への臨界を超えさせる出来事であったとしても、それが自殺に駆ったものだとすれば、事件のあったその地で暮らすと言う選択は無く、やはり「逃げる」のではないでしょうか。「申し訳ないから死んでお詫びを」、ってのなら再度自殺を図ろうとするか。
哲郎の保護を受け容れて同居するのは、他に行き場所が無いからなのでしょうが、一旦自殺を図った人間が、特に懺悔や後悔の跡も見せずに、惰性で他人と同居なんてできるもんなのかとも思います。
結局、光(シンイチ)の内心表現が決定的に乏しいままに、同居から木工所の見習い生活へ移行します。それが、さも当たり前に進んで行ってしまうところに疑問を感じました。
「秘密を抱えて逃げて来た男」と「"愛するもの"を取り戻したい男」の同居生活、と言う状況を作りたかったのだと思います。が、そこへ持って行くシナリオが、合理的な理解の範囲を超えてる、って思います。
ラストも無責任。戻ったところで、歓迎されるのか、戻って光はどんな言動を取るのか、宏美は光を受け容れるのか、などなど。全く想像が付かないのです。肝心かなめの光の内心の表現が、不足しているから。何で脚本で、どうにかしないのかなぁ、役者任せにするかなぁ、って思う。
コメント有難うございます。
パンフレットに記載されていましたね。
どんな解釈が良いのか判りませんでしたが。自分の行為で店長が亡くなってしまった
という自責の念はあったのですね。