「何を誇りに働くか?」七つの会議 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
何を誇りに働くか?
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読、NHKのドラマ版は未見。
居眠り八角は敵か味方か。得体の知れなさを振り撒いていたので妖怪みたいなヤツだと思って観ていましたが、話が進むにつれて本当の姿と想いが浮かび上がりホッとしました。
大企業の隠蔽を巡る群像劇が展開され、下剋上は薄味だったものの、組織の中の個人の問題、正義と忠誠の間で揺れる人間模様など、観応えたっぷりのドラマに引き込まれました。
物事の本質を見失ってしまったら、全てを道連れにして落ちていくだけ。気づいたらずぶずぶと底無し沼に足を捕られて、ある一線を越えてしまったら、もう元には戻れない。
「不正や隠蔽は、減らすことは出来ても決して無くなりはしない。何故なら、日本はそう云う国だからだ」。八角の言葉に考えさせられました。何を誇りとするかが問われるわけか…
とは言え、やはり池井戸作品は連続ドラマでないと魅力が大分削がれてしまうなと思いました。駆け足感がハンパなく、カタルシスが薄まってしまっているような気がしました。
※修正(2024/01/22)
syu32🙇
同意です。原作ある映画もドラマも全く否定しませんが、池井戸潤と東野圭吾をばかりな感じするの、私だけでしょうか?…何の為に脚本家いるのか?とも思います。
余りお好きじゃないかもですが🙇、最近プロデューサーもしてる山田孝之の発言です。
※原作が漫画や小説の映画化・ドラマ化について…
「一番の目的は、出来に賛否あっても、それをきっかけに原作を読んでもらう事。出来る事と出来ない事がある中で試行錯誤して、それで出来た作品を観てもらって、原作を読んでもらう。それが一つの出口であり目的でもあるので…」
Netflixでの「全裸監督ロングインタビュー#3.feat 山田孝之&吉田豪」より