「野村萬斎主演作品に外れなしの法則」七つの会議 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
野村萬斎主演作品に外れなしの法則
「のぼうの城」「スキャナー 記憶のカケラ」「花戦さ」と2010年以降だけで主演は3作のみ(狂言師なのだから当たり前だが)であるが、どの作品も一定レベルの面白さをキープしていた。
「陰陽師」のイメージが強烈なため、時代劇のみに出ている感が強いが、現代劇でも強烈な存在感を放っていたのが、この作品である。
池井戸ワールド全開の、今時こんな会社あるかよ!と突っ込みたくなる営業会議風景や、萬斎演じる万年係長の立ち居振る舞いは痛快である。
が、この映画はここから本領を発揮してくる。
周囲に流されず、我が道を行く男と思っていたら実は辛い過去を抱えながら懸命に生きていたという事実を知った時、涙が流れるし、彼を演じる萬斎の凄みも体感できる。
秀作である。
<2019年2月3日 劇場にて鑑賞>
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