「この世から不正はなくなりません、絶対に。」七つの会議 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
この世から不正はなくなりません、絶対に。
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安定の池井戸潤クオリティ。
脇を固める役者陣はいつもの顔ぶれで、そこに主役として野村萬斎を据えることで新鮮味が生まれる。物語の主人公は野村萬斎演じる八角だが、実際には、朝倉あき演じる女子社員の視線で追う方が面白い。しかし、朝倉あきの健気さは、この濃厚な映画の中の一服の安らぎだなあ。
ストーリー的には、説得力が足りない感はあり。だいたい、あれだけ八角がダメ社員ならとっくに左遷。それに営業は部品調達なんかしないし。最後の決め手(なにかは言いませんが)があれだけでは、いくらデータや調査を駆使したところで、マスコミを抑えるくらい北大路欣也なら容易いものじゃない? そういうところに目をつぶって観れるかどうか、そこが問題。
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