「さすがの香川。でも萬斎は・・・」七つの会議 yucosyucosさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがの香川。でも萬斎は・・・
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「ぐうたら社員が実は凄腕で、社内の悪をあぶり出し最後には正義のヒーローになる」というよくある物語ですが、キャラクター付けがしっかりしているので楽しく見られました。
及川みっちーと、寿退社と偽って退職予定の女性社員のバディ関係も、変な恋愛模様など全くなくコミカルでさらっとしていてよかったと思います。
そして、さすが安定の香川照之。一歩間違うと違和感ありありで芝居がかってしまう危険性のある”顔芸”も、全く違和感なく物語に溶け込んでいました。
芝居がかっていると言えば、これは私個人の感想ですが、野村萬斎はひとり芝居がかっていて、なんか興ざめでした。離婚した元奥さんとのやり取りも中途半端で(これは萬斎のせいではありません)、吉田羊演じる男前な元奥さんのきっぷのよさが半減でした。
こんなステレオタイプの隠ぺい体質が本当にあるのかはわかりませんが、実際多くの偽装が発覚していますし、自分の保身のために、おかしいと思いながらも上司に従うということは多かれ少なかれあるでしょうから、そういう体験のあるサラリーマンの方なら、ものすごく共感する部分があるのではないでしょうか。
最後に野村萬斎が「サムライ気質が隠ぺい体質を生む。欧米の人々がこれを見たらどう思うか・・」みたいな一人語りをしていましたけど、なんとなく日本人を若干貶める意図があるように感じてしまいました。考えすぎかもしれませんが。
全体的には面白くておすすめです。
見終わったらドーナツが食べたくなります^^
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