ハナレイ・ベイのレビュー・感想・評価
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吉田羊、ミセルね
気がついたらズシンと来てた。というのが最初の感想。その辺は村上春樹原作の味なのかな。セリフが極端に少なくて、ひたすら主人公の押さえ込まれた虚無感やら葛藤やらが、無表情に映し出される。ジャンルは違うが、ハードボイルドな雰囲気だ。
物語は、ハナレイベイでのサーフィン中にサメに足を食われて命を落とした息子。母子家庭で一緒に暮らしていたが、実はあまり折り合いは良くなかった。彼女は毎年、息子が亡くなった時期にハナレイベイを訪れ、浜辺に椅子を置いて、本を読み続けていた。
大半が一人芝居で、吉田羊が20歳過ぎの子供を亡くした母親を、演じ切った。青い海と空に、そこで若くして亡くなった息子の足跡。現実の受け入れ方がよくわからず、さまよう姿が、痛ましく、たくましい。
映画として面白いかというと、少し疑問符は付くが、小説の雰囲気というか余韻は、上手く再現されていたと思う。観て良かったと思う。
難しかった
原作を読まずに見ました。
文学的な部分が強いのか、私には少し物足りなさを感じました。
作品として、映像の雰囲気の良さや、親の感情を自分自身でも上手く理解出来ず、どうしていいのか分からないモヤモヤ感などは、凄く感じる事が出来た。
ただ月日の流れを感じないと分かりにくい映画なのに、月日の流れを感じにくくかった。
もう一度観たい?って聞かれると、はいとはならないかなって感じました。
ワンシーンワンシーンがすごく長かった。最初から最後の手前まで雰囲気...
ワンシーンワンシーンがすごく長かった。最初から最後の手前まで雰囲気も画面も全てが暗い。なんだかナラタージュと似ていた。意図がわからないシーンがいくつかあり、ひたすら難しかった。カメラの工夫と音楽の使い方をとても工夫されていて、自分がそこにいるような感覚に陥る場面がある。ざっくり言えば、これは雰囲気を観る映画だと思います。
カウワイ島に行ってみたいなー
なんだか、ゆっくりして、のんびりして、静かな映画だった。そもそも感想が難しいんだけども、面白かったと思う。勢いで、そのまま原作も読んでみたけど、そのまま忠実に映画にしたんだなーと原作も映画もいい作品だなと思いました。
吉田羊とハナレイの風景が素晴らしい
映画のために、原作には無いできごとが様々に足されいたものの、どれもうるさすぎず、映画ならではの感動をもたらしてくれる良い要素になっていました。日本人男性の役者たちは、演技が大根だったり顔が濃すぎたりと変にひっかかるところが多く、マイナス0.5ポイント…
山のVision、海のハナレイ・ベイ
何となく綺麗なハワイの風景がみたいなと思ってこの映画を見ることにしました。
今年の6月頃にVisionという映画が公開されましたが、感覚に訴えかける感じが何となく似ているかな。結構無音のところが多くダイナミックレンジが広い映画だと思います。
ただストーリー的にははっきりとした起承転結みたいなものは無く、ただひたすら淡々と進む感じです。
ブルーシートサーフィンのところはやらないと言っておきながら結局やるんかいって感じでした。しかも最後のほうは思いっきりカメラ目線だし。
50回目のファーストキスに出てきたレストランとこの映画で出てきたレストランはもしかしたら同じ?
吉田羊はピアノと英語が上手いよね。感心しました。
子宮感覚で時間が流れる
不思議な作品である。吉田羊とカウアイ警察署の警官の妻以外は、出演者も原作者も監督もすべて男だが、何故か映画を観ている間ずっと、主人公と息子が、彼の産まれてきた子宮を媒体として繋がり続けているような感覚を覚えた。
吉田羊が演じた主人公サチはあまり母性を感じない表情で、母性よりも知性が勝っているように見えるし、そういう生き方をしているように見える。読んでいる英文の本は表紙にBlack Catと書かれていたから、おそらくエドガー・アラン・ポーの「黒猫」だと思うが、その辺りも知性的な彼女の性格を表現している気がする。
淡々と月日が過ぎていく映画だが、印象的な台詞はいくつかある。中でも村上虹郎の「わかっていないのはおばさんの方だよ」という台詞は、知性で物を考えようとする彼女に対して、人と人とはそういうものじゃないと異を唱えているように聞こえる。
知人の女性から子供について聞いたことだが、いつでもママのお腹に戻っておいでと思うそうである。男にはわからないはずのそんな感情が、この映画には底流となって流れているように感じる。生まれた大地、血のつながり、時の流れ、そして宇宙と、主人公の子宮から世界が広がるような、または主人公の子宮の中に宇宙のすべてがあるような、そんな気にさせる作品であった。
吉田羊に尽きる
吉田羊の圧倒的な存在感と見事な演技力に魅了される。ハワイの美しい海と風景も素晴らしく何とも言えない魅力に引き込まれた。感性で感じたい作品。
話を聞いて、服を褒めて、美味しい食事を!
2018-215
ハワイと羊
日本の映画は陰湿なので避けてきたのですが、これはとてもよかった。ハワイの空気と吉田羊のためか。すべてが分かりすぎるほど分かるプロットで、ふつうならばお涙ちょうだいの凡作になるところを救っていたのが、やはりハワイの空気と吉田羊だった。若い俳優たちの演技も脱力感があって、とてもよかった。でも、天気の良い昼間なのに、日曜日なのに、どうして観客が少なかったのか。10名足らずしかいなかった。それだけが悲しい。
吉田羊のますます虜に
評価:3.8
村上作品の独特な空気感や、セリフ運びを重視しない作りが逆によい。
吉田羊が朝のNHKの番組でゲストに出た際に、魂を削って作った、ハワイ撮影中に楽しい思い出は何一つ無いと言い放った事で見たくなった作品。
その言葉通り、見る側が痛みをも感じる演技でした。
監督も渾身の一作のようでしたが、イケメン俳優を使っての集客を見越しての演出やオマケが見え隠れし、せっかくの世界観が商業映画だけの作品に見えてしまったのが残念。
ムカッ
153本目。
ニンニクヤサイテンションヒクメ。
前振り長めのコメント短め。
遅め出勤、夜勤残業。
仕事帰りに二郎を食べて、家に帰ってシャワー浴びて、時計を見ると12時を回ってる。
観たい作品を観るんじゃなく、観れる作品を観るって感じ。
で、新宿行ったら、ゲッ完売。
で、新百合ヶ丘に来たって訳で。
ハワイの空気を感じながら観る作品なのかなと思ってたら、何だこの棒読み君は!
一気に作品の雰囲気が台なしに。
金返せーって思ったら、ポイントたまっての無料観賞。
観終えて思ったのはキャスト次第では、いいトコ狙えるじゃないかと。
キャスティングって大事だと思うんだけどね。
よかれあしかれ
村上春樹の原作をよく表現できている方ではないでしょうか?
喪失感の感じが私的にはよかったと思います。
”泣ける”までではないにしろ、失う前にもっと優しくしなくてはと考えさせられるところが、春樹っぽいです!!
自分自身のことを考える時間が与えられた映画
"あれ"を受け取る直前に地元ハワイの女性の方に羊さんが放った言葉が、あまりにも自分に刺さった。。
母親が息子に抱いていた感情と
全く同じ感情を抱いていた家族を失った私にとって
この映画は特別でどこか苦々しくて悲しいものだった。
けれど、最後の羊さんの表情にどこか救われた気がする。
一つ、どうしても気になってしまったのが
恐らくテラスハウスに出てたサーファーの男の子の棒演技感、、そうゆう話し方をする設定なのかもしれないけれど、吉田羊さん、村上虹郎くんの演技がとても良いだけに少し残念だった、
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