「戦争と人間の怖さを描いています。」ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦争と人間の怖さを描いています。

2020年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

男性は全て出征したウクライナの寒村で、流れ着いたドイツ兵と住民の女性が殺し合いに発展する・・・と言うストーリー。

ハリウッドで良く作られるステレオタイプのナチス物ではなく、ドイツ陸軍が登場する作品です。
彼らはヒトラーを茶化し、赤軍に怯える普通のドイツ国民。
そして村民はドイツとソ連の狭間で、自らの命を守るために、或はソ連に対する忠誠の為に必死に行動する。
ふとしたきっかけで、復讐心と猜疑心が高まり殺し合いに発展していくシーンは、フィクションとはいえ、あり得そうに思えて悲しくなります。
救いがないストーリーで、改めて見たい作品ではありませんが、一見の価値はあると思います。
ただ、各々の行動にいたる思考が分かり難いかもしれません。例えば、最初に発端を作った少尉がなぜあのような行動に至ったのか・・・等を分かりやすく描いてくれたらもっと良かったように思えます。

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よし