バルバラ セーヌの黒いバラのレビュー・感想・評価
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【マチュー・アマルリックが劇中劇でシンガー”シャンソン”ソングライター、バルバラの真実の姿を描こうとした作品。】
ー劇場で観た際、”バルバラ”を名前しか知らなかったこともあるが、劇中劇の描き方が分かりにくかった作品。- ということで、2年半ぶりに別媒体で再鑑賞。 フランスの名優、マチュー・アマルリック演じる映画監督イヴの”バルバラ”に対する幼き時の経験を基にした思い入れは判明したが、矢張り彼のかつてのパートナー、ブリジット=ジャンヌ・バリバールが演じた”バルバラ”の過去と現在の時間軸の違いは二度目でも、分かりにくかった。 但し、ブリジット=ジャンヌ・バリバールがピアノを弾きながら歌う歌声、姿には、魅入られた作品。 <「ナントに雨が降る」は聞き覚えが微かにあったが、バルバラの大ヒット曲「黒いワシ」など、年代的に知らないため、作品自体の構成を含めて響きが物足りなかった作品。> <2018年11月25日 劇場にて鑑賞> <2020年 6月 2日 別媒体にて再鑑賞>
ザ ・フランス映画
フィルムがドキュメンタリータッチで、バルバラも美しく、久しぶりに王道のフランス映画を鑑賞した気がします。苦手な人は苦手かもしれませんが、凄くアートな作品でした。劇場で鑑賞したかったです。
魅力がある人だ
なんか素敵な感じだなぁっ見てたんですけど 超絶な睡魔に襲われて 寝落ちしないよう頑張るのが精一杯でした(笑) 聴いた事がある曲がありました。 映画に使われてたのかな⁇ マチューアマルリックの 目ん玉が アイアイの目みたいで いや違う メガネザルみたいで 怖いっ‼︎
長い詩を観ているような
本作品は映画を製作する中での人々の振る舞いをセンスよく描き出した映画である。シャンソン歌手というと金子由香利さんのコンサートには行ったことがある。歌は素晴らしいが話はいまいちだった。岸洋子はパソコンでしか歌を聴いたことがないが、低音で滑舌のいい歌声は聴いていて飽きることがない。ダミアはCDで聴いていた。クミコのコンサートには屡々出掛けている。 しかしバルバラは聴いたことがない。この映画を観るまでは名前も知らなかった。大学でフランス語を習ったにもかかわらず、我ながら不勉強であった。 バルバラを演じる女優ブリジットの役を演じたジャンヌ・バリバールもこの映画で初めて見た女優だが、歌も踊りも身のこなしも見事で、バルバラなりきろうとするブリジットの揺れ動く心が伝わってきた。バルバラの本人映像も交えながら、ときに怒りに身をまかせ、ときに音楽に酔いしれながら歌う姿は、パリの歌姫ならさもあらんと納得させてくれる。 映画監督役の俳優は同時にこの映画の監督でもあるというややこしい役割だが、バルバラへの尋常でない愛着をうまく表現していて、映画を制作する人の情熱のありようがわかる。ブリジッドに振り回されることさえも楽しんでいるようで、ときにブリジッドのほうが監督のあまりの情熱のせいで逆に熱が冷めてしまう場面もあり、そういう大人の関係性に思わず一杯やりたくなる。 最初からずっとフランス語の低いトーンで喋りまくっている映画だが、それぞれの台詞があたかも詩の一節であるかに響き、とても長い詩を映像で観ているような気がした。美しい作品である。
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