劇場公開日 2018年7月28日

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「【”社会的地位ある男の大いなる悔い。それは娘を我儘に育ててしまった事。”今作は入り組んだ法廷劇であり、一人の男の贖罪の物語である。そして、チェ・ミンシクは矢張り凄い俳優であると実感するのである。】」沈黙、愛 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”社会的地位ある男の大いなる悔い。それは娘を我儘に育ててしまった事。”今作は入り組んだ法廷劇であり、一人の男の贖罪の物語である。そして、チェ・ミンシクは矢張り凄い俳優であると実感するのである。】

2025年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

難しい

■テザングループのトップ、イム・テサン(チェ・ミンシク)の歌手でもある、過去に浮名を流したユナ(イ・ハニ)が、ビルの地下駐車場で轢き殺される。
 そして、ユナを父親の遺産目当てと決めつけていたテサンの娘・イム・ミラ(イ・スギョン)が殺人容疑で逮捕される。
 法廷が開かれ、イムは娘の嫌疑を晴らすため自ら事件の調査をし、若い弁護士、チェ・ヘジュン(パク・シネ)を雇う。そこに提出されたユナ殺害時の映像。そこには、テサンがユナを撥ね、頭を叩きつける映像が映っていた。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作では、前半はチェ・ミンシク演じるイム・テサンは、自分の地位を嵩に着た傲岸不遜な男として描かれる。
 婚約者のユナや娘のイム・ミラへのプレゼントはトップブランド品である。

・だが、娘のイム・ミラは、甘やかされて育ったからか、イム・テサンには反抗し、義母になるユナへの態度も酷い。
 そして、ある日ユナのセックス動画もリークされる。

■ここからの、法廷闘争は観る側を混乱させるストーリー展開になっており、ナカナカに見事である。
 イム・テサンは娘イム・ミラのユナの殺害容疑を晴らすために、時には検察のトンに対し、金で買収しようとしたりするのである。
 更に、法廷に提出されたUSBに記録されたいたユナ殺害時の映像。そこには、テサンがユナを撥ね、頭を叩きつける映像が映っていたのである。

・そして、イム・テサンは逮捕される。だが、チェ弁護士による捜査が続く中で、USBの映像が実は公判中にイムがタイに行っていた事を思い出しが、現地に飛びUSBの映像ソックリの設えがされた倉庫を見つけるのである。

<全てがチェ弁護士の捜査により明らかになっても、その真実をイム・テサンは明かさないように指示し、勾留されたままである。
 そこに面会に来た娘イム・ミラは、イム・テサンの事を”お父さん”と呼び、自分の罪を被った父に詫びるのである。
 又、タイでもイム・テサンはユナを演じた女の顔が、ユナになって行き彼はそれを見て涙を流すのである。
 今作は入り組んだ法廷劇でもあり、一人の男の贖罪の物語でもある。
 そして、チェ・ミンシクは矢張り凄い俳優であると実感するのである。>

NOBU
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