「何とも苦い空気感。次々と露になる、人間の浅ましさ。」イマジネーションゲーム 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
何とも苦い空気感。次々と露になる、人間の浅ましさ。
【賛否両論チェック】
賛:様々な場面で次々と明らかになる人間の二面性と、その浅ましい姿に、思わず考えさせられる。
否:そもそもの内容がかなりシュールでツッコみどころが多々あるほか、必要性に疑問を感じてしまうシーンも多いので、好き嫌いは分かれる。
なんといいますか・・・、人間不信になってしまいそうな作品です(笑)。夫婦の間で芽生えていた嘘や憎しみに始まり、自分達の嗜好で簡単に手のひらを返すネット上の人間達や、気に入らない者を簡単につまはじきにする会社や近所でのコミュニティ等、人間の浅ましさがこれでもかと凝縮されていて、おぞましさをも感じさせます。
そんな社会にあって、「ネットへの投稿」という手段でうさを晴らしていた、真紀子と葵。2人の運命が交錯し、事態が予想だにしない方向へと進んでしまう様子も、またシュールで考えさせられます。
その反面、思わず
「これは・・・必要?」
と感じてしまうようなシーンも多く、主人公達のそもそもの行動へのツッコみどころも多いので、好みは分かれると思います。
何ともいえない空気感の作品ですので、気になった方は是非。
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