劇場公開日 2018年7月14日

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「すげえはな」映画チーズ・イン・ザ・トラップ 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5すげえはな

2021年6月12日
PCから投稿

主人公の男優(パクヘジン)の鼻梁(びりょう)がすごい。
びりょうのりょうはハリと読む。
梁とは、柱の上で横に渡して天井を支える木のこと。
まったくのところ、かれのびりょうは、梁だった。
渡している──としか言いようがなかった。

西洋人の顔は、額から落ち窪んで、眼がある。
アジア人の顔には、その落ち窪みがない。
西洋人は額から「崖」だが、アジア人のばあい額と眼に高低差がない。ゆえになだらかな「丘陵」という感じ。(もちろんMattくんは除く)

顔の彫りの深さは、その、落ち窪んだ眼を中心に顕著化する。と思う。
加えて西洋人は鼻が高い。
ただし、彫りが深いゆえに、鼻の高さが目立たない。

もし、彫りが深くない=「丘陵」な顔立ちなのに、鼻が高ければ、鼻は異様に目立ってしまう──はずである。

それを踏まえて、パクヘジンの鼻を見る。
なんつーか、左右を見るのに、空気抵抗があるんじゃなかろうかと思えるほど高い。
空気抵抗があるならば、周囲に風がおこせるんじゃなかろうか、と思えるほど高い。

かれの鼻は造形した鼻でなく、天然の鼻であるとの定説だが、そのことはどちらでもよい。とにかく、いったんパクヘジンを見ると、その鼻が気になって仕方がなくなり、鼻にしか目がいかなくなる。そもそも、暗闇だろうが遠景だろうが、鼻すじだけはハッキリ見える。

この結果、鼻以外の要素、たとえば演技や、ストーリーや、キャラクターなどが、あまり頭に入ってこない。

それに加えて、鼻以上に余ってしまっている印象なのが、パクヘジンの「お澄まし」っぷりである。

よくあることだが、俳優には、ハンサムまたは美人ゆえに、その「二の線」を崩さない/崩せない俳優が、一定数いる。

ハンサムでも三枚目ができる、とか、美人女優なのにバラエティではっちゃけられる、とかの俳優も、確かにいるが、ハンサムor美人ゆえに、基本おちゃらけできない俳優も、あるていど、存在する。

いろいろな俳優がいるわけで。そのこと自体に問題はないし、また、崩さない/崩せないタイプでも魅力/需要があるなら、余計なお世話である。

ただし、その崩さない/崩せない感が、あまりにも顕著な俳優ってのは、ファンでもなければ、正直つまらない。

普通に考えて、がっちがちの二の線で、表情すら崩さないなら、それは、俳優としてはどうしたって、限界ではなかろうか。

てなわけで、学園とストーカーに関する映画だが、パクヘジン以外の出演者は、生き生き演じており、余計にかれの「お澄まし度」が目立ってしまう映画だった。

またチーズイントラップと命名されているが、チーズって食べ物のチーズのことだろうか──とか、なんていうか、鼻が気になって内容理解が及ばず。すいません。

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津次郎